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2005/04/04

カナリア

kanaria1

若い役者さんたちが、とても新鮮で素晴らしい!
特に、由希役の谷村美月さんには、強烈なものを感じます。恐ろしいくらいです。
扱った題材は、とても難しいものですから、展開や結末には、納得できない方もいらっしゃるとは思います。ですが、内容はともかく、出演している役者さんたちの演技が、演技とは思えないくらい強烈です。ドキュメンタリーを観ているような気分になりました。題材の性格やエキセントリックな役だから、ということでは片づけられないような気がします。

大人の身勝手に振り回される子どもたち。
固定化する「異常さ」。理想と現実の狭間で、乖離する道徳と生命。
むごたらしい現実が、目の前にあっても、生きようとする若い生命と情熱は、それを破壊したり、それに報復したりすることなく、ただ純粋に乗り越えていく…乗り越えていくしかない、と判断するのでしょうか。

生きる目標を見失って、うろたえて、何かにすがろうとする大人たちに翻弄されながらも、「若さ」は、純粋に「生きる」ことを選択しているように見えます。「若さ」の持つ強力な「生命力」のようなものを見せつけられたのかもしれません。

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「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

■マイコ さんへ
TBとコメントをありがとうございます。
美月さんは、「海賊版撲滅キャンペーン」でもスクリーンに出てましたね。演技に情熱を燃やす気力は、並大抵ではないとか…。タレントや歌手は、映画に出て欲しくないので、こういう若い俳優さんを、めっちゃ応援したいです。
これからも、どうぞよろしく。

投稿: あかん隊 | 2006/02/02 01:36

こんにちは。

39☆SMASHのマイコと申します。
先日は私のブログにコメントしてくださって、本当にありがとうございました。

谷村美月ちゃん、可愛かったですよね。
このままいけば、きっと将来、良い女優さんになるでしょう。

ラストの白髪、ヅラかと思ったら、ちゃんと染めていたんですね~。
人間ってショックな事があったら、ホントに白髪になっちゃうんでしょうか・・・??
そういえば、ブラックジャックもそうでしたよね。

こういうテーマを扱うのって勇気がいる事だとは思いますが、この事件を風化させない為にも、もっと積極的に扱っていくべきだと思いました。

投稿: マイコ | 2006/02/01 13:40

■れいんぼうずさんへ
TBとコメントをありがとうございます。
れいんぼうずさんの記事、戸惑いながらも「いいわぁ、これ」、と言いたい雰囲気が満々で、楽しく拝読させていただきました。自分も好きです。
最後に、少年は「許す」のですよね?
ああ、いいなぁ…。「許す」という言葉。

投稿: あかん隊 | 2005/11/24 19:09

あかん隊さんこんばんわ。

僕はこの映画、上手く言葉で表現はできませんが好きですね、何か惹かれますね。

主人公の二人の少年少女がすごく良いですよね。

ラストは深い意味はわからないけど好きです。DVDで観てメイキングも観たんですけど監督は女のコの方も白髪にするってアイディアもあったらしいです。

僕の記事トラバさせていただきますね。

投稿: れいんぼうず | 2005/11/24 18:34

>まつさんへ
いつもありがとうございます。『カナリア』は、珠玉の作品です。この映画から受け取れたメッセージは、深く心に刻まれました。強烈なエネルギーをぶつけられた…という感覚は、今でも鮮明によみがえります。
この映画の良さが理解できて、本当によかったと思っています。また、「乗り越える」ということの意味をじっくり反芻してみています。

投稿: あかん隊 | 2005/05/22 22:04

コメントありがとうございました。
記事にも書きましたが、これは「絶望」の物語ではなく、「希望」の物語でないといけないと思うのです。
悲惨な物語を求めている方には、安直に見えるかもしれませんが、この映画は悲惨であっても、それを乗り越える作品でないといけないし、それは観客自身も乗り越えなければならないことだと思うのです。

投稿: まつさん | 2005/05/22 07:01

>カヌさんへ
確かに。一旦終了した後に、あるシーンは不要ではないか…とも思いましたね。描きたいこと描いてしまった後だったのでしょうか? 結末としては多少ぞんざいで、とってつけ、の印象は否めないと思います。

投稿: あかん隊 | 2005/04/04 23:38

>えいさんへ
お恥ずかしや。光栄です。
えいさんのblogは、いつも必ずチェックさせていただいてます。これからもどうぞよろしくお願いします。

投稿: あかん隊 | 2005/04/04 23:34

子供たちは躍動感ありましたね。自分が背負わされたものを跳ね除けようとする力強さを感じました。でもラストはイマイチでしたが…

投稿: カヌ | 2005/04/04 23:29

こんばんは。

この映画の本質をズバリ突かれた素敵な文章ですね。
トラックバックと、一部、コピペして、
拙サイトに紹介させていただきました。
事後承諾でごめんなさい。

投稿: えい | 2005/04/04 23:22

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