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2005/07/21

マラソン

marason母と子という繋がりは、かくも複雑で難しい。母親としての「責任」は、どこからどこまでなのか、今でも悩む。過保護と放任の両極の狭間で、激しく動揺するものなのだと思う。「自立」とはどういう状態を指すのだろう?

障害者を持つ母は、強くならざるを得ない。ごく普通の子を持つ母でも、子を持った瞬間から強くなるのものなのだが、それ以上「過酷」なまでに。

「育児は、育自なんだ」とよく思ったものだった。けれども、それはあくまで主体的に親として感じたり、考えたりしたことだった。この映画を観て、無意識のうちに「子どもは親に教えている」のだと考えさせられた。

非常にシリアスになってしまって、笑うべきところでもあまり笑えませんでした。オムニ役の女優さん、きれいな方でした。良い演技をなさっていました。あと弟役の彼も、とても良かったと思います。

顔の表情の映像、複数の人の顔が重なる映像、手が繋がれたり、重なったりする映像。人そのもの、そして人と人との繋がりやふれあった時にわかる体温のぬくもりのようなものが、上手に表現されていました。

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「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

■さくさく さんへ
いつもありがとうございます。
ほんとうに、あのお母さんは立派でした。

投稿: あかん隊 | 2006/03/08 01:39

コメントどうもでした~
あのお母さんのの立場で見てしまうと
とても泣くとかじゃなくって
真剣に見入ってしまいました
ラストの清々しさの裏に力強い母の愛を感じました
では~

投稿: さくさく | 2006/03/07 19:21

■chishiさんへ
コメントありがとうございます。
自分のところは、もう「お子さま」ではなくなっているので(爆)、勝手にやってくれればいいのです。「親の責任」は、重すぎて、もうへろへろです。自分の親を考えると、その親は、かなりの高齢になっていて、まあ、いろいろありましたが、自分としても精一杯やってきたし、やるつもりです。できること、やるだけになってしまいました。それでいいかどうか、わかりませんが…。

投稿: あかん隊 | 2005/08/06 22:44

いやいや、普通の親子関係だったら
絶対母親を思い出しますって。
あかん隊さんちのお子さんだって同じだと思うなー(笑)

投稿: chishi | 2005/08/06 21:03

>chishiさんへ
コメントありがとうございます。
たぶん、chishiさんがお若いからだと思いますよ>縁遠い事柄
お母さまのことを思い出していろいろ考えられたのは、良かったですね。chishiさん、優しい方だから。

投稿: あかん隊 | 2005/07/24 22:04

育自かぁ・・・
よく聞きはする言葉ではありますが自分は女ながら縁が遠い事柄なもので(汗)
自分の母が苦労してくれたであろうことを思い返してしまい、この作品はポロポロと泣いちゃいました!

投稿: chishi | 2005/07/24 20:55

>えいさんへ
ありがとうございます!
「大いなる休暇」も「~アビバ」も、気になっていた映画です。
だけど、「大いなる休暇」は、近郊の上映館でも、終わってしまいました。DVDになるのを待つことにします。

イメージフォーラムは、会員になっているし、シネ・アミューズも会員になっているので、ニュースレターが届くようになって、単館系の映画でも情報を得やすくなりました。
シネマライズは、会員制度がないのが残念です。あればなるのになー。

投稿: あかん隊 | 2005/07/24 15:00

あかん隊さん。

おはようございます。
先ほどみなさんからTBしていただいたタイトルを見て、
1本忘れていたのに気づきました。
それは『大いなる休暇』。
ちょっと不思議なテイストのカナダ映画です。
少し毒を含んでブラックなところもありますが、
『おわらない物語・アビバの場合』『ライフ・イズ・ミラクル』ほど
あくが強くなく、お薦めしやすいです。
『おわらない物語・アビバの場合』も強烈なのですが、
これはけっこう人を選ぶ作品なので...。

投稿: えい | 2005/07/24 11:05

>えいさんへ
コメントありがとうございます。
こちらこそ、感激です! えいさん、特選の作品を、ご紹介いただけるなんて! 嬉しすぎる。。。(感涙)
『皇帝ペンギン』は、観るリストに入っています。ガーデンシネマズは、混み合っているでしょうから、もう少し公開劇場が拡大したら…狙っています!
えいさんが、おっしゃること、とてもよくわかります。観にいく前から、すでに「辛い」気持ちが、なんとなくありますから…。
結局、人間が一番恐ろしい生き物なのかもしれないと、思い知らされるような気がして…。

ヒトラーも、姑獲鳥も、そんな気配を濃厚に感じました。厳しいなー。

投稿: あかん隊 | 2005/07/24 00:35

あかん隊さん。

こんばんは。

>これからも、ぜひ、「これは!」と感じられる作品は、どんどん教えてください。
>必ず観に行きます! 約束します。

なんて嬉しいお言葉でしょう。(^-^)
お言葉に甘えて、心を大きく揺り動かされた作品は、
遠慮なく、どしどしご紹介させていただくことにします。
よろしくお願いします。m(_ _)m
(でも責任重大だな....)

さて、現在公開中の映画を見回したところ、
意外なところに一本ありました。
それは恵比寿ガーデンシネマの新記録を作った
『皇帝ペンギン』です。

こう書くと「え〜〜っ?」と思われるでしょう。
でも、これはだれもが想像するような<癒し>の映画なんかではありません。
信じられないほど<壮絶な><命を繋ぐ>映画なのです。
これを観ると、人間とは何か、
改めて考えずにはいられません。
(絶対に驚かれること間違いありません)

投稿: えい | 2005/07/24 00:17

>aq99さんへ
TBとコメントをありがとうございます。
小さなお子さんを抱えて、たいへんな毎日だとお察しします。とはいえ、楽しいこともたくさんおありでしょう。
まねっこしているうちは、まだまだで、そのうちナマイキなことも言うようになります。
「そんなことをしてはだめ」
「じゃあ、お母さん(お父さん)は、どうなの?」
ってな具合で返答に困ることも出てきますから…(汗)。育てる側は、自身の体調等をできるだけベストコンディションに維持できるように心がけたいものですね。難しいですけど。

こちらこそ、どうぞよろしく。お子さんの成長されるご様子を楽しみにしています。

投稿: あかん隊 | 2005/07/22 22:57

TB&コメントありがとうございました。
「育児は育自」とは聞いていたけど、本当にそうだということが、最近身に染みます。だって、なんでも真似するんだも~ん。やってほしくないことは、しないようにと、まず自分からこうあってほしい人物になろうとしています。

これからも、よろしゅう~

投稿: aq99 | 2005/07/22 22:47

>まつさんへ
TBとコメントをありがとうございます。
昼夜逆転生活。自分も似たような生活です。
不健康なわりに、やせません(爆)。不健康だからやせないのかも…。
あまり「韓国」を意識せずに観ることができました。大泣きするほどでもなく、「ほろり」としました。

投稿: あかん隊 | 2005/07/22 06:55

コメントありがとうございました。
わたくし、昼夜逆転しがちな生活をしております(^^;寝る日もあれば寝ない日もある、そんな不健康な毎日です。
「マラソン」は、身障者の立場を美化するだけでなく、あえて触れたくない嫌なことも正面から取り組み、それでいて心温まる作品でした。美男美女ばかりの韓流とは違う魅力がここにはあります。

投稿: まつさん | 2005/07/22 06:44

>えいさんへ
TBとコメントをありがとうございます。
勧めていただいて、ありがとうございました。観賞して正解でした。良かったと思っています。

「映像」で語れなければ、映画というメディアの持つ本当の力は、空回りしてしまいますね。よく練られた「映像」の組み立てこそ、映画を映画として確立する最大の要因でしょう。こうした取り組みが感じられる作品は、稀少です。最近は、特に少ないようですね。それに、それほど注目されない可能性も。なぜでしょう?

こんなに映画を観るようになったのは、ごく最近のことなので、昔の映画のことはよくわからないのです。それまでは、ごく一般的な「たまに観る」人でしたから、過去の情報と比較検討することは、なかなかできません。ずっと映画を見続けている方々の、肥えた鑑賞眼では、どう見えるか…、自分にとってのブログは、それを知り得る貴重な情報源でもあります。

えいさんが、勧めてくださらなかったら、おそらく観にいかなかったでしょう。本当にありがとうございました。
これからも、ぜひ、「これは!」と感じられる作品は、どんどん教えてください。できれば個別に(爆)、当方へ(どこの記事でもいいので)書き込みしてください。
必ず観に行きます! 約束します。

投稿: あかん隊 | 2005/07/22 05:18

こんにちは。

お忙しい中、観に行っていただきありがとうございました。

かなり強くおすすめしたので、
あかん隊さんが、どのように感じられるか、
ちょっとハラハラしながら、TBをクリックしました。

そうですね。確かにテーマのひとつには
「母と子」というのがあるのですが、
ぼくはそれよりも、
ただただ、この映画の「作り」のうまさに感心したのでした。
たとえば反復して映し出される「手」の映像。
それはクライマックスへの「伏線」となっていて、
実は主人公たちにとっても重要な「意味」を持っていたことが分かる。
この映画は全て、この手法で、
「映像」によってテーマやメッセージを「語り」きります。
こういう映画ならではの「表現」に接したとき、
ぼくは至福の涙を禁じ得ないんです。

投稿: えい | 2005/07/22 00:55

>カヌさんへ
こんばんは!
自分もそう思います。あんな批判のされ方はないって。>批判する側も、いい加減なヤツだったからなおさらです。(爆)

一生懸命でも、大事に思っていても、どうしたらいいかわからなくなることが、たくさんあるんですよ。ホント。

リハーサルができなくて、いつでもぶっつけ本番みたいなものなのです。子どもを育てるって。昔と違って、「勘を働かせる」というわけにもいかなくなったし、自分家だけ「これでやりぬく!」というわけにもいかなくなってますしね。だから、息子どもが成人過ぎていて、本当に良かったと胸をなで下ろす毎日です。信じられないような事件が、たくさんあるけど、本当のところは、報道だけではわからない面がたくさんあるんじゃないかな、と思っています。難しい世の中になっちゃいました。>きゃー、年寄りだゾ。。。

投稿: あかん隊 | 2005/07/21 22:25

こんばんは。
子供がいないから言えるのかも知れませんが、たとえエゴだったにしても私は否定できないと思いました。子育てで何が正しいかはすぐには判らないことも多いだろうし、親が子を思う気持ちは一番のハズですよね。最近はそう思えない事件も多いけど・・・

投稿: カヌ | 2005/07/21 22:04

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