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2005/07/08

東京国際ブックフェア 開催!

bookfair2005-1初日の基調講演が、浅田次郎さんだったので出かけてきました。興味深いお話を、楽しく聴講できました。サイン会では、間近でお顔も拝見し、握手もしていただいた浅田さんですが、壇上にいらしてもそのあたたかで、人なつこいような雰囲気は、変わりませんでした。聴講に訪れた人たちも、浅田さんの一言一言に、とても熱心に耳を傾けているのを感じます。

「私を担当している編集者の方々も、ちらほらいらしているようですが、しゃべっている時間があるなら、原稿を…という、鋭い視線を感じます」といって、会場の笑いをとり、緊張を和ませます。

「昔は…」という言い方は、したくないのだけれど…と前置きして、読書に割ける時間が極端に少なくなっている現状を説明なさいました。「読書」くらいしか、楽しみがなかった時代だったこと、「本ばかり読んでいないで、勉強しなさい」と言われていたことを考えても、「読書は娯楽」と言い切ります。

資料として書物を読んでいても、そこには「小説」等を読むのとは、また違った「楽しみ」があるから、これも「娯楽」のうちに考えられるというのです。なるほどな、と。影響されやすい自分は、ここでも感心してしまいます。

また、このごろ長編小説が多いのは、手書き原稿が少なくなり、物理的にも文字を入力することで小説を書くことが簡単にできるようになったせいもあるのではないか、ということや、出版物の総数がとても多くなっていることで、出版物の内容が希薄になってはいないだろうか、という問題提示のようなお話もありました。

テレビや映画といった映像メディアは、ある意味、強制されるものであるとも。文字媒体には、読み手の想像力を豊かにするものがあるということが、非常に大切なのだと。

ブックフェアでは、各出版社お勧めの本が、20%引きで購入できるものもあります。
普段は、なかなか見つけにくい各分野の専門書も豊富です。本についての説明も、出版社の方から受けられるので、よくわかります。

文具フェアもやっていて、新作のステーショナリー・グッズに目が回ります。デジタル・パブリッシングフェアでは、Adobe のブースで、購入を予定しているソフトウェアのデモを確認、スタッフへ多少専門的な質問もしてみました。

とても一日では、回りきれません。予算があれば、このチャンスに購入したい本がたくさんありました。
10日(日)まで、東京ビッグサイトで開催されています。

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「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

>chatelaineさんへ
TBとコメントをありがとうございます。嬉しいデス。
浅田さんの講演は、ICレコーダーにばっちり録音してきました。復習してマス(爆)。(だけど、終わり30分くらいは、電池切れ…泣)
浅田さんの本では、初めて「涙でページがめくれない」「電車の中で泣いてしまう」という経験をしました。大好きな作家さんです。

仕事柄、出版社の方も幾らか存じ上げているのですが、なにせ活字離れが激しいことと、本の流通に問題があること、大手出版社でも一番の売上げは「週刊誌」だったりすること、某大手出版社は、暮れに在庫処理として売れなかった本を焼却しているという事実…など、本たちは辛い目にあっているようです。

つぶれないようにするためには、新刊を出版し続ける…という、まか不思議なシステムになっているらしくて、出版業界はたいへんだなーと思います。

京極堂の回りくどい解決の方法や長くてマニアックな「うんちく」には、結構はまっています。(爆) あともう一冊くらいでやめようと思っているのに…。なにせ文庫本でも超重量級なので、持ち歩く気にならず、早く続きが読みたい…と、外出すると帰宅したくなる、という状況が続いておりまする(大笑)。

投稿: あかん隊 | 2005/07/15 01:24

こんばんは。「ヒトラー」に引き続き、ブックフェアの方もTBさせていただきます。
浅田さんのお話を聞かれたんですね!いいなぁ。といっても、私は2~3作しか読んだことがないのですが…(汗)

就職活動で出版界をまわっていた際に、現在は出版点数が多すぎて、すぐに捨て去られ、忘れさられる本が多い、という話を聞きました。某大手出版社の方も、このままではいけないと。確かに新刊が多すぎますよね…。

ちなみに、私も京極堂が大好きで、一時期危ないぐらいハマってました(笑)
実は映画も楽しみにしてますが、舞台挨拶があるとは知りませんでした…不覚!

投稿: chatelaine | 2005/07/15 01:11

>たいむさんへ
自分も東京に出かけるのは、ちょっと大儀な時がありますが、地方にいたらミニシアター系の映画も、なかなか観られないことがあるのですから、贅沢は敵だ! デス。ね。

浅田氏は、映画化のこともお話されていましたよ。
『鉄道員(ぽっぽや)』は、50枚の原稿、
『壬生義士伝』は、1000枚を超える原稿、
でも、どちらも2時間ばかりの映像にしなければならないから、どうしても切り捨てられる部分が気になるのだけれど、致し方ないって。

きゃ~、舞台挨拶っすか?
だめ、もう全然だめです。チケットを取ることなんて、できやしない…。距離が近くでも、無理ということはあるもんです。試写会も当たった試しがありまヘブン。(泣)

投稿: あかん隊 | 2005/07/09 23:07

東京はうらやましいです、そのようなイベントが多々開催されていて。

>文字媒体には、読み手の想像力を豊かにするものがある

本当にそうですよね。自分のなかでどんどん膨らましますね。読み手が100人いれば100通りの解釈があるかもしれません。
小説を映像化するときに困難なのはこういうところですよね。

映像化・・でついでなのですが(無関係ですみません)
京極さん、16日に新宿ミラノで舞台挨拶だそうです。
東京はこういうこともあって羨ましい限りです。

投稿: たいむ | 2005/07/09 13:56

>悠さんへ
コメントありがとうございます。本屋さんは、大規模小売店舗の中に吸収されたり、駅ビル内に入ってしまったり…。確かに街中で、本屋さんを見かけることは少なくなりましたね。
発行部数がものすごい数になっていて、どの本を仕入れたらいいのか、小さな本屋さんは死活問題でたいへんなのだそうです。

自分も、本を選ぶ基準がとてもいい加減です。
でも、それでいいと思ってます。本屋さんに行くのは楽しいですね。ブックフェアでは、錯乱しそうなくらいたくさんの本やメディアがありました。

ちなみに、自分が購入したのは、少々マニアックだったかも。『概論 日本歴史』と『事典 日本の名僧』。どちらも吉川広文館の発行です。京極夏彦や浅田次郎の本を読んでいても、自分が、日本の歴史を流れとして把握する、ということがきちんとできていないような気がしたことと、日本の仏教について、あまりにも無知なので…。

他にも、欲しい本がたくさんあったのですが、予算もさることながら、重量が…。もちろん、会場には、宅配便の窓口もあるのですけどね。

投稿: あかん隊 | 2005/07/08 23:28

おいらの場合、仕事関連読書は、調べると、うーん、こんなことがわからなかったのか??って悲しくなることがおおいのですが、それ以外は、すべて、暇つぶしです。めぐり合うと、集中して、電車をおりて、改札でるまでの間ベンチで読んでいたり、ま、人からみると愚行なんですけど。本屋さん、回るのも趣味なんですが、最近、街の本屋さんが消えていくのでさみしいです^_^;

投稿: 悠 | 2005/07/08 19:35

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