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2005/09/25

ジョゼと虎と魚たち(DVD)

joze大人になる、ということは「責任」の取り方を考えてから行動する、対処する、ということなのかもしれない。若い時だから、それは経験として、想い出として…ということなのだろうか。問題があって、方程式がある…解としてなら、「お互いに傷つくだけ」。それでも、それがなんとなく予想されていても、そこへ飛び込もうとするのは「若さ」なのか、「未経験」ゆえか、それとも「希望」?

犬童監督は、「不機嫌な女の子」「仏頂面の女の子」にシンパシーを感じるのかもしれない。『メゾン・ド・ヒミコ』でも、この映画でも結局、彼女たちは、最後まで「不機嫌」なままだった。彼女たちを救う術は、周りにはない。それだけ「孤高」でもあるし「傷も深い」。だが、彼女たちには、おそらく男性にはない「女性特有の強さ」が育ちつつあるように見える。若い分だけ、目立たないし、別な意味の「強さ」でカモフラージュされていることもあるけれど。

独特の空気感、ラブシーンの執拗さは、この監督のクセなのだろう。リピドーに偏ってしまうのは、監督自身の性によるものか、はたまた、それゆえの「女性」に対するある種の憧れからなのか。いかにしても越えられぬ境界を行きつ戻りつしているようにも見える。

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「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

■jamsession123goさんへ
コメントありがとうございます。こういう空気には、何度でも浸ってみたい…と思っちゃいますねぇ。

投稿: あかん隊 | 2005/10/17 00:57

ブログへコメントありがとうございました。
このコンビで次回作に期待したいですね。

投稿: jamsession123go | 2005/10/16 20:45

■RINさんへ
なるほど! 納得しました。>ここまで説明されないとわかんないのか?>自分
確かにそうですねぇ。RINさんの言葉を噛みしめて、また、じっくり観賞してみます。

投稿: あかん隊 | 2005/10/02 16:08

おはようございます♪
う~ん、私の言葉が足りませんね?
ジョゼは、ずっと「壊れモン」扱いされて、他の世界とも接触を絶たれて育ってるんですが、
自分の世界を確立できてる人間だと思うんです。
なので、妻夫木くんとの恋愛も「いつか終わって、自分はひとりで生きていくんだ」っていう
諦観みたいなのがずっとあるように思うんです。
車椅子買わずに、おんぶしてもらうのも、「ずっとは続かない」ゆえの甘えのように思います。
だから、別離後も、ひとり電動車椅子で疾走して
たくましく生きていくんですよね。
一方、妻夫木くんは、地方から出てきた普通の大学生。
他の人から「あなたは間違ってないと思うわ」とか「あなたが好きよ」とか、常に他からの支持がないと自分の進む道や生き方に自信がもてなくて
「自己肯定」できないタイプだと思うんです。
だから、ジョゼと別れた後に、樹里ちゃんがいるのは、必須というか当然なわけで・・・。
自分のそういう弱さと、ジョゼの強さと、その叙ゼと生きる道を選べなかった自分・・・
そういうものすべてに対する号泣だったと思います。
正反対の道を進むふたりの別離が、ものすごくリアルで見事だな~と思ったんですよね。
あ、「ウチの弟」のことは、10月1日記事で説明書いておきましたので、またお暇なときにでも
お寄りくださいませm(_ _)m
あ、大した内容じゃないです(汗)

投稿: RIN | 2005/10/02 10:08

■RINさんへ
そうかあ…。そういうお年頃ってことですね。んー、どうだったろうか…あんまり記憶が…(爆)>自分のことになると「ボケ」ちゃったりする。
「とりあえず、(思いついたこと)やってみる」って感じなのかな。

>再び疾走するジョゼ
って、どこのことですか? わからない…。

>「ひとりでは生きていけない」ことに気づく
それで泣いてる? ようには思えなかったんですが…。別の彼女も、もういるわけだし。うーん。難しい。。。

投稿: あかん隊 | 2005/09/30 17:28

>ラブシーンの執拗さは、この監督のクセなのだろう

監督の癖もあるとは思いますが、「この年代の癖」と言ったほうが
いいような気がします。この映画の主人公の年代って、そういうこと
ばかりやったり、そこに行き着くことばっかり考えたり・・・
って年頃って気がするし、そういう雰囲気を上手く出してるように
思うんですよね。う~ん、「若さ」「未経験」というか、
「なんとかなるサ」っていう「楽観性」かな~。
それだけで、突っ走っちゃうふたりが、結構好きなんですよね。
「なんとかなるサ」と飛込んで、怪我しまくるんだけど、それでも
再び疾走するジョゼが私は大好きです。また、怪我しまくった挙句、
「ひとりでは生きていけない」ことに気づく、妻夫木くんも好きです。

投稿: RIN | 2005/09/30 14:52

■snowflower_001さんへ
いやはや、稚拙な当方のコメントに反応してくださって…痛み入ります。ありがとうございます。
『ふたりの5つの分かれ路』は、未見です。どうも、恋愛物は弱くて…。(爆)

最近の若い方々については、どうにも読み切れないところがたくさんあるのですが、どうなんでしょうね。少なくとも、女性たちは「強さ」(良い意味での「したたかさ」)を身につけることができているのでしょうか? いつまでも「少女」「乙女」ではいられないんだけどなー。>余計なお世話が多すぎる昨今。。。

投稿: あかん隊 | 2005/09/28 22:55

あかん隊サマのコメントに引き寄せられて、また来てしまいました(笑)。
「妻夫木クンの涙は自己憐憫」そうかもしれません。
うわぁ~、あかん隊サマ、鋭い!

>男性はかくもロマンチストで、
>自己陶酔する弱い生き物なのだ、とでも言いたいのかな

だと思います(な~んて、分かったようなフリ 笑)。
でも、別れに際しての男女の違いが、とてもよく描かれていましたよねぇ。
ご覧になったかもしれませんが、最近、フランス映画の『ふたりの5つの分かれ路』を見てもそう感じました。

投稿: snowflower_001 | 2005/09/28 22:43

■snowflower_001さんへ
TBとコメントをありがとうございます! 連日連夜でDVDを観まくっていたので、へろへろになってしまいました。映画を4本立て続けに観るよりしんどかったかもしれません。(疲)
好きですね。やっぱり。この雰囲気は、はまります。どうしてなのか、よくわからないんですけど。
最後に彼が泣いているのは、結局は自分のため。彼女のためではないと思う。で、彼女は泣かない。これからも「この経験」のことで泣くことは多分ない。男性はかくもロマンチストで、自己陶酔する弱い生き物なのだ、とでも言いたいのかな、なんて分析しすぎですか?(爆)

投稿: あかん隊 | 2005/09/28 00:21

あかん隊サマ、こんばんは!
『ジョゼ』ご覧になったんですね。
要領を得た的確なレビューに感心してしまいました。

ミチさん同様、私もラストがしんどかったデス。
話の流れで結末は見えてるハズなのに、やっぱり辛くて、見終わった後は放心状態でした(笑)。
「不機嫌なヒロイン」に私はとても共感しますねぇ。
いじらしくって、抱きしめたくなりますもん。

>いかにしても越えられぬ境界を行きつ戻りつ

あ、確かに! 『ジョゼ』も『ヒミコ』もそれは感じました。

投稿: snowflower_001 | 2005/09/27 23:20

■ミチさんへ
TBとコメントをどうもありがとうございます!
ラブシーンは、『メゾン…』の方が、ねちっこいです。うなってしまう。
ラスト、辛かったですか? 自分は、そうでもなかったな。
妻夫木くんは、適役でしたね。甘ったるくて、どことなく善意にオブラートされているようで。
あ、この後、TBいただきにまいります。

投稿: あかん隊 | 2005/09/27 20:32

こんにちは。
この作品の持つ空気感が好きです。
でもやはりラストなどが辛いので、なかなか2回3回と見る気になれません。
執拗なラブシーンは必要だったのでしょうか?
「メゾン」(未見)でも同様のシーンがあると聞いていますが、監督さんもしくは脚本家のこだわりでしょうか?

投稿: ミチ | 2005/09/27 14:09

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