« ライフ・オン・ザ・ロングボード(未見のまま) | トップページ | 博士の愛した数式(これから) »

2005/10/23

キクとイサム-第18回東京国際女性映画祭 そして!!

今夜は、「第18回国際女性映画祭」の初日で、18:00からの『キクとイサム』(1959年)を観賞しました。

監督:今井 正
脚本:水木洋子

出演:高橋エミ子、奥の山ジョージ、北林谷栄、滝沢修、宮口精二、東野英治郎、三國連太郎、長岡輝子、多々良純、殿山泰司…他に田中邦衛も、端役で出ていたと思いますし、お名前は失念していても、お顔がわかる俳優さんがたくさん出演されていました。みなさん、一様に「お若い!」(当然ですが…)

すばらしかった! ずいぶん前の映画だというのに、少しも「古さ」を感じません。モノクロなのに、映像が見事です。語られるテーマも、さびていません。久しぶりに、「映画らしい映画」を観た…という気持ちになりました。テーマ自体、絶対暗くなるもののはずで、しかもモノクロだったら、どんなにか陰鬱、と想像したのは、とんでもない間違いでした。

調べると、今井監督は、リアリティを重視した方だということでした。その通りの映画です。客席は、「笑ったり、泣いたり」でたいへん。「笑う」回数が多かったのです。これだけ客席をひとつの空気にまとめあげる映画というのは、経験がなかったように思います。エンドロールの後、拍手が巻き起こりました。自分も、とても感動して拍手していました。

お話のあらすじは、http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD26166/story.htmlで、確認してください。

そして、「ラッキー」が待っていたのです! この映画で「キク」役を演じた「高橋エミ子」(現在は、高橋エミ)さんが、プロ歌手としてご活躍されているとのことで、来場されていたのです! ステージで「命」という曲を披露、その後、この映画に関わったスタッフで来場されていた方のご紹介等があり、もう一曲「ダニー・ボーイ」でクロージングとなりました。「生声」が聞こえるくらい間近で、コンサートまで味わえた、ものすごくお得な夜!

そして、そして、その後にも「ラッキー」が! この映画では、スクリプターとして参加された女性映画監督の「渋谷昶子(しぶやのぶこ)」氏が、自分のすぐ前に座っておいでだったのです。
ここしばらく、ずっと「あること」について考えていた自分は、思い切って渋谷さんに声をかけてみました。本物の、知識と経験をお持ちの方にお訊ねしてみたかった、どうしてもご意見を聞きたかったことがあったのです。

すると、どうでしょう! 渋谷さんは、とてもやさしい笑顔を浮かべて、ご自分の名刺をくださり、「遅いことなんかありませんよ。とにかくやってみることです」、とおっしゃってくださったのです! 「いつでも連絡してみてください」とも! 「東洋の魔女」といわれた日紡貝塚をドキュメンタリー映画として製作(ご自身による脚本・監督)された短編映画『挑戦』(1964年)で、カンヌ映画祭短編部門グランプリを受賞された方なんです。自分の無知、不勉強もありますが、知らなかったことが多すぎました。今思うと、自分でもあきれるほどの「度胸」…というより「暴挙」だったかもしれません。けれど、これは、ひとつのチャンスだと、それを自ら掴もうとしているのだと、自分に言い聞かせます。結果をどうこう思案するよりも、やれることを徹底的にやろう、トライしよう、そんな気持ちになりました。渋谷先生は、見ず知らずの自分のようなものにも、勇気をくださった。ありがとうございます! ヒントをたくさんいただきました。とにかく、やってみます。

|

« ライフ・オン・ザ・ロングボード(未見のまま) | トップページ | 博士の愛した数式(これから) »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

■RINさんへ
コメントありがとうございます。
年をとると、選択肢が著しく少なくなっていくような気がしていて、「今更…」と思うことが多いわけでして。モチベーションを維持できるか否かにかかっているのかも。
励ましてくださって、どうもありがとう!
がんばってみます。RINさんも!

投稿: あかん隊 | 2005/10/27 11:48

■けりこさんへ
ご訪問、ありがとうございます!
けりこさんもあの会場にいらしたのですね?
良かったですよね。>映画
帰宅してから、友人と電話で話したのですが、その友人は「小学生の時に学習の一環として観た」そうで、子供だったので、ひどく「辛い」と感じたそうです。
いい加減、年になってから観た自分は、大人の目で観ることができたので、よかったのかな、と思いました。

渋谷氏は、とても穏やかな印象の方ですが、スクリプターから監督に転向なさる時に「ストップウォッチ」を粉々に踏みつけて、後戻りはしない! とご自身に言い聞かせる…といった「強烈さ」もお持ちなのだと感じました。「情熱を失わないこと」ともおっしゃっておいででした。難しいことかもしれませんが、勝手に「自分の転機」と解釈して、「力こぶ」になった自分です。

投稿: あかん隊 | 2005/10/27 11:34

あかん隊さまの「あること」が何かすごく気になるんですけど・・・。
確かに、何事も「遅すぎる」ってことはないと思います。
「遅すぎる・・・」と言い訳し続けて人生最期の日を迎えるのは
あまりにもつまんないですよ!
1度きりの、自分が主役の人生ですもん、お互い頑張っていきましょう!

投稿: RIN | 2005/10/27 11:26

はじめまして☆「キクとイサム」で検索したらここに来ました。

私もこないだ観ました、この映画。渋谷さんとお話をされたんですね!!いやはや、渋谷さんの人柄の良さが伝わってきます。

それと、ぜひTBさせてください。

投稿: けりこ | 2005/10/27 00:38

■くじらさんへ
コメントありがとうございます。
応援してくださるお気持ち、感謝して受けとらせていただきます。どうもありがとう!
「熱意を持って、やり続けること」は、「真摯」な気持ちでいる限り、無駄ではない、と渋谷さんが教えてくださったような気がしています。

くじらさんのブログは、いつも拝見しています。これからも、よろしくお願いします。

投稿: あかん隊 | 2005/10/25 01:04

あかん隊さん
私にも
何かに挑戦される決意、情熱つたわりました
応援させてくださいね(なんだかこの文章読んでいて胸がドキドキしました)

投稿: kuzira☆」くじら | 2005/10/25 00:06

■悠さんへ
ありがとうございます。
そうそう、俳優陣がすごいんですよ。みなさん、若くて。北林谷栄が、この時点で48歳くらいなんですね。でも、その役は、80-90歳くらいのおばあさん。力量の絶対差を見せつけられました。すばらしかった。

「あたらしいこと」は、かなりの高さの山なので、相当努力しないと。年齢的なこともあって「いまさら」と考えたこともあり、監督にご意見いただけたことで、少なくとも「一歩」踏み出す気持ちが沸いてきました。頑張ります!>できるのか、不安もまだあるのですけど(汗)

投稿: あかん隊 | 2005/10/24 12:55

すごい俳優さんが出演されているのですね。ストリー読んだだけで、泣いてしまいそうな映画。
なにかはわかないのですが、あたらしいことに挑戦されるみたいで、もう、あかん隊さんの、やるきがにじみでてます(^^ゞ
がんばってくださりませ。

投稿: 悠 | 2005/10/24 03:24

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46265/6540626

この記事へのトラックバック一覧です: キクとイサム-第18回東京国際女性映画祭 そして!!:

» 東京国際女性映画祭 [wenig und wichtig;)]
・・・に行ってきました!!見た映画は「キクとイサム」。 最初に言っておくと、私はこの映画がつくられた時代のことはあまり知らないし、有名な俳優さんや監督さんもよく知らないんです。こんな私が見に行って良いものかとも思いましたが、見たかったので見に行きました★ 1959年の邦画ということで、かなり暗い内容を想像してました。”混血児”がテーマだと聞いていたし。でも!全くそんなことはなく、�... [続きを読む]

受信: 2005/10/27 00:47

« ライフ・オン・ザ・ロングボード(未見のまま) | トップページ | 博士の愛した数式(これから) »