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2005/10/29

空中庭園

kutyuteien小泉今日子は、凄い。ラストで見せる「笑顔」とそれまでの「笑顔」の相違に驚いた。よく練られた映像の集積と豊田監督という方の感性を突きつけられる。くどい…と思うぎりぎりまで引っ張る強烈なシーンは、これが限度だろう…と思う瞬間に次のシーンへと展開する。斬新で、なおかつ大胆。目が離せない映像だと思う。

冒頭の、やや長いイントロ(?)部分で、ブランコのように揺れる画面は、不安定な感覚と不安を呼び起こして、すっかり「その世界」へと導いてしまっているかのよう。

角田光代の原作は、未読だったが、『対岸の彼女』は既読。彼女の語り口は、気に入っている。文章が思い浮かぶようなシーン・台詞の連続だったように思えた。結末は、ほぼハッピーなのだろうけど、にこにこ笑って、「ああ、よかったね」と単純に喜んでいいものかどうか…。

登場する俳優陣は、それぞれがとても良いし、それぞれに重要な意味がある。勝地くんも出ていたので、すごく嬉しかった。1000円もするパンフレットだが、シナリオが載っていて、さらに角田光代執筆の続編が掲載されているとなれば…。楽しみが、倍増。>これから読むので。

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「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

■kimion20002000 さんへ
TBとコメントをありがとうございます。
作品に「罪」はないので、公開が危ぶまれたときは、はらはらしましたが、公開されて本当によかったと思いました。
「日本アカデミー賞」は、自分にとって「レコード大賞」や「紅白歌合戦」と同じくらい、「なんだかな~」の世界です。いろいろな思惑が、渦巻いているのでしょう。結果を聞くことはあっても、そのリストに載る作品が、「一番すばらしい映画」と思ったことはなかったように思います。

投稿: あかん隊 | 2006/03/25 01:22

コメ&TBありがとう。
日本アカデミー賞もさ、あそこまでALWAYS右へ習え!もないでしょうに。
小泉今日子は吉永小百合には悪いけど、間違いなく、主演女優賞でしょう。あと好き好きあるだろうけど、僕だったら、脚本賞与えますね。覚せい剤とは、関係ないですよ。本当に、上映中止を決めた映画館は、けっとばしてやりたいよ。

投稿: kimion20002000 | 2006/03/23 00:20

■マダム・クニコさんへ
TBとコメント、ありがとうございます。
マダム・クニコさんのような、プロのライターさんにお褒めいただいたようで、感激しちゃいました。監督さん、再起してくださることを切望しています。頑張って欲しいです。

投稿: あかん隊 | 2005/12/21 07:03

>くどい…と思うぎりぎりまで引っ張る強烈なシーンは、これが限度だろう…と思う瞬間に次のシーンへと展開する。

言い得て妙。まさにその通り。
映像の持つ力を、これでもかと突きつけてくる。彼は天才ですね。

投稿: マダム・クニコ | 2005/12/21 05:54

こんにちは。

キョンキョン、確かにすごかったですねぇ。
びっくりしました。
こんな女優さんになるなんて、ちょっと思っていなかったんで。
勝地くんもかっこ良かったですね~。

投稿: toe | 2005/12/16 00:46

■RINさんへ
良かったですよね? かなり気に入りましたよ。これ。原作より気に入る映画…ほんとに少ないと思うのですけど、めずらしいです。
監督さん、ちゃんと復帰してくれるでしょうか?
よい感性をお持ちだと思うのですが。
「バビロン」のランプシェードが、ぐるぐるまわる映像や天地がひっくりかえっているのが、ゆっくり元にもどるような映像やら、「…のせいか?」と思われてしまうのが、なんとも痛かったり、感心したり。エイタのシーンも、おかしいのに「不気味」。永作のシーンも「不気味」なのにおかしい…。こういう味わいは、少ないです。

投稿: あかん隊 | 2005/12/05 02:26

記事アップしました~。
私も原作はちょっと性に合いませんでした。
なので、映画そんなにいいのかな??と
半信半疑だったんですけど、電気の傘のアップシーンから
最高ですね。本当に、原作を1度分解して上手く監督の意向も入れつつ
再構築したと思います。上映館が大幅縮小したのはホントに残念ですね。
今年の邦画でもかなりの上位に入る作品なのでは???

投稿: RIN | 2005/12/04 22:54

■もじもじ猫さんへ
コメントありがとうございます!
なるほど。角田光代の文章も、クセがないわけではありませんものね。最近注目を浴びる、女性作家の雰囲気は、ややベーシックなところで似ているような気がしています。
自分も角田光代さんは、2冊読んだだけですが、結構お腹一杯になりましたね。新作を読みたい気分にはなりませんデス。<タイプじゃないのかな。。。

投稿: あかん隊 | 2005/12/01 23:51

やっと観ました。単館系は、ずれますね。
とにかく女優陣が良かったです。小泉今日子のコンビニのシーン、恐かったですもん。
角田光代は2冊ほど読みましたが、相性が悪いので私の中の「空中庭園」はこの作品で固定したい。
それくらい、好きな感じでした。

投稿: もじもじ猫 | 2005/12/01 23:34

■rohi-taさんへ
いやあ…(汗)。たいがい仕事しながら、モニタの前に座っていることが多いので…。
よくできた映画だったと思います。監督の事件は、本当に残念。でも、きっと再起してくださるだろうって信じたいです。これからも、よろしくお願いします。

投稿: あかん隊 | 2005/11/15 22:10

あかん隊さん、とっても早いコメントありがとうございました。
あまりに早過ぎてビックリしてしまいました。(汗)
キョンキョンと角田光代の組み合わせなので、この作品は絶対に観ようと思っていました。
キャスティングが上手く、それぞれの役者さんに見せ場があって、良くまとまった印象を受けた作品でした。
それだけに監督の逮捕は残念でした。
それでは、またオジャマ致します!

投稿: rohi-ta | 2005/11/15 13:49

■treefieldさんへ
コメントありがとうございます!
仕事で、まだまだ起きています(爆)。
はい。永作博美!最高・最強でしたねぇ。原作でも、かなりの「強者」っぽいです。

なんですとー?!!
>黄色のタチコマ落とす…
今頃どこかで「僕らはみんな生きている~♪」なんて泣きながら、歌っているかもしれませんよぉ。

投稿: あかん隊 | 2005/11/14 02:00

こんちは。
個人的には、特別出演の永作博美さんがツボに来ましたね。

ちなみに、自分も攻殻好きです。ケータイストラップはもちろんタチコマストラップ!(でも最近黄色のタチコマ落としてしまった...)

投稿: treefield | 2005/11/14 01:53

■はちむきさんへ
コメントありがとうございます。
板尾さん、良い演技でしたね。印象深いです。最後には、格好良い台詞もありましたしね。

投稿: あかん隊 | 2005/11/04 01:07

あかん隊さん・・コメント有難うございましたm(__)m
本当にいい映画でしたよね♪
キョンキョンの演技が最高でした!!
あの笑顔は怖かったです。。

板尾さんのダメっぽいところも、よかったなぁ・・。

投稿: はむきち | 2005/11/03 23:51

■RINさんへ
コメントありがとうございます。
「みなみ」で上映するといいですね。
この映画のパンフレットは、「買い」かもしれません。雑事のために、まだざっとしかみてないんですけど。(泣)
劇場では、「このパンフレットは、観賞してからご覧ください」って注意書きがありましたよぉ。

投稿: あかん隊 | 2005/11/01 01:21

縮小解説、ありがとうございました。
みなみは、やると思うんですけど、
ギリギリまで上映作品がわからないんで・・・。
最近のパンフは、質の良し悪しに差がありますね。
公式HPとほとんど同じ内容のものから、
シナリオ掲載しているものまで・・・。
買う前に手に取れるといいんですが、ガラスケース
に入ってますからねえ・・大抵。
「トゥルーへの手紙」パンフも、シナリオ全掲載してました。

投稿: RIN | 2005/11/01 01:06

■現象さんへ
11月12日から→ポレポレ東中野
11月12日から→吉祥寺バウスシアター
11月19日から→イメージフォーラム
拡大公開になったようです。とはいえ、超大画面…というわけにはいきませんね。

監督が再起されて、その暁には、全作品を一挙公開! なんてキャンペーンが、(テアトルあたりで)あるといいな。

力の入り具合が、実感できる映画になっていたと思います。観る側の視線も意識していて、独善的でないこともわかります。いい映画なのに…。

投稿: あかん隊 | 2005/10/30 16:42

■RINさんへ
チラシの裏面にもスペースを割いて、お詫び文が載っています。「京都みなみ会館」での上映は中止になったんですか?
東京では、拡大公開になって劇場が増えました。11月中頃からはイメージフォーラムでも公開されます。(また観に行けるかも…)
事件のことで、ずいぶんあちこちに不自由なことが生じているようですね。哀しい。

投稿: あかん隊 | 2005/10/30 16:35

覚せい剤所持による監督逮捕が公開縮小の原因になったようです>RINさん
横レスすんません^^;
東京でも2ヶ所で公開される予定が1ヶ所となって、
本当はスクリーンが大きいテアトルで見たかったんですけどね、僕も…

これ以上の施しようがない程に練られて、
監督だけでなく豊田組スタッフ全員が相当力を入れた作品だったと思います。
1000円のパンフレットはむしろ安かったですね。
続編小説も含めて読み応えがありました。

投稿: 現象 | 2005/10/30 11:53

この映画、京都でも上映予定だったんですが、
「都合により、上映取り消しとなりました」
となっています。
結局、大阪まで出向かないと、京都はやらない
ようです。
何か京都にとってマズイ内容でもあったんでしょうか???
理由が気になって仕方ないんですけど・・・。

投稿: RIN | 2005/10/30 09:53

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