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2005/10/10

ルパン

lupin-01主役のデュリス氏のお顔が、ちょいと物議を醸しているようだったので、やや後回しになりました。これ、無理がありすぎました。んで、終わり方も問題です。

リアリティを出したいのか、まったく架空のお話にしたいのか…コンセプトがはっきりしません。アルセーヌは、やたら具体的で、具象的な映像の中にあるのに、カリオストロ夫人は、はっきり言って、しっかり「化け物」です。魔法だの秘薬だのって、それはないでしょう。ルパンは、リアルの中にいるように見えるのだから。

日本のアニメ、ルパン3世が楽しいのは、007ばりに、次々新手の道具や機械を唐突に繰り出してくるところだったり、「変装には見えない変装」をしていたり、どこまでも(ほんの一瞬を除いて)おちゃらけながら、痛快なことをやってみせるパフォーマンスにもあったはずで、この映画のように、「変装とわかる変装」や「なんの手だてもないサーカスの曲芸師」的パフォーマンスでは、ちっとも楽しくないのです。

かたや妖怪変化の「化け物」夫人 vs かなりの生身「曲芸師」では、設定からして話になるの? 1/4過ぎたあたりからは、つまらなくなってしまいましたが、父親殺しの犯人がだれか…と思っていたら、ななな、なんということですかぁ。すごいプロット考えたものです。でも、この疑問だけで同じような場面を制作、ひっぱる強引さにも驚きました。容疑のかかる人物ごとに、毎回おなじ回想場面で容疑者の顔だけが入れ替わる…なんて!

さらわれた自分の子どもを捜すこともせず、「別人にしてくれ」っていってたわりに「ほとんどそのまま」の彼は、窃盗をくりかえしているだけ…なんて。結局最後も、化け物夫人は死なず、父を知らない我が子は、化け物夫人のペットのまま、だなんて。わけわからん。
フランスって、こういう国だったの? と良くも悪くも、いろいろ考えてしまいました。とさ。

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コメント

■はちむきさんへ
コメントありがとうございます!
そうなんですか! なるほどー。
カリオストロ夫人の妖怪度がアップしてきて、謎解きが始まりつつ、ルパンの本領発揮(宝石泥棒)がどんどん進むあたり、からでしょうか? 列車でのシーンには、スリルがありましたね!

投稿: あかん隊 | 2005/10/12 13:31

はじめはこの映画に入れなくてね・・あ~っ失敗と思いまがら観てました!!
中盤から、だんだん私は楽しめました。。
私は中盤以降は好きな映画です(笑)

投稿: はむきち | 2005/10/12 12:20

■RINさんへ
ルパン家の男性は、みーんなカリオストロ夫人に呪われて、親子代々愛人となり、やがて息子に殺される…ということに。
そのためにも、クラリスは、絶対殺しておかなくちゃならなかったわけで、別に子どもをさらう目的だけなら、彼女を殺害しなくても良さそうじゃないですか。魔法ー!とかで、れろれろにしておいても良かったはずだと…。っていうか、もしかして「夫人の虜でいたい」というDNAが、彼ら親子にはあるのかも。その方が怖いかも…。>また、なんだかねじくれてきた…。

投稿: あかん隊 | 2005/10/12 01:35

そーなんですよねー!
リアル路線で行きたいのか、架空路線でいきたいのか、わからないんですよ。
ルパンが、えらく現実的なトレーニングを受けているのに、
カリオストロ婦人は魔術ですからねえ・・・。
ラストも、あの後、父子がどうなったのかわかりませんね。
子供のことは忘れちゃうっていう家系なんじゃないでしょうか?

投稿: RIN | 2005/10/12 01:08

■悠さんへ
うーん。よくわかりませんでした。恐らく、男性諸氏は、案外いける映画かもしれません。妻となる人にも、自分の子どもにさえも、あまり執着しているようには見えませんでした。そのくせ夫人には、えらくご執心なのがわかる。妻とは別の「生涯を通じて想いをよせる対象」を持ち続けていることや、夫人が「悪」とわかっていても、それを「魅力」と認識する気持ちが強い…そんなところは、男性のロマンをくすぐるのかもしれませんねぇ。

実際、父を殺害したとしても、精神的には「父親殺し」ができてないと感じました。だから、結局自我の確立ができないまま、父親と同じような人生を踏襲することになるのでしょう。殺人だけはしない…といっても、単に表現方法の違いであるくらいにしか思えないような気がします。

「甘ったれ」にへきえきしているため、この手のものに嫌悪する、独善的な見解があったのかも>大仰な(汗)。

投稿: あかん隊 | 2005/10/11 23:39

■ミチさんへ
いえねー、少しがっかりだったのです。
壮快な気分を味わいたかったもので。先入観が、あったのかなー、と反省してますが、主人公が「大活躍!」とも思えなかったので。
監督さんは、違うものを主張したかったのかもしれませんね。

投稿: あかん隊 | 2005/10/11 23:30

カリオストロ夫人はミステリーですが、男は失敗しても、同じタイプの女性に惚れ続ける(これって女性も一緒かな?)って言いますから、その象徴かなと、男も、父を失い、父と闘争する人生を繰り返すのだ、と、思ってました。でも、そんなに、悪くはなかったのは、なぜだろう??

投稿: 悠 | 2005/10/11 19:09

あはは〜〜、結構点数辛いですか〜〜?
私はコスプレ好きだし、フランス語のルパンだし・・・って事で点数甘めかもしれません。
でも途中ふら〜っと眠くなったっけなぁ。
焦点ボケボケだし、長いし、もうちょっとテンポ良くならなかったのかな?
好きな人が多い素材だけにもうちょっと良い作品にして欲しかったと思います。

投稿: ミチ | 2005/10/11 08:59

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映画館にて「ルパン」★★★☆☆ ストーリー:ルパン(ロマン・デュリス)は、従妹のクラリス(エヴァ・グリーン)の父親ら名士たちが秘密の会合を行っていることを知る。会合に忍び込んだルパンは、美しいカリオストロ公爵夫人(クリスティン・スコット・ルーマス)と出会う。 今年はアルセーヌ・ルパン生誕100年らしい。 フランス語を喋るルパンというのは当然だが、なかなか雰囲気が出ていいなぁ。 これをハリウッドが作ると英語というだけでイメージ... [続きを読む]

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1884年、叔父スービーズ公爵の屋敷に暮らす少年アルセーヌ。ある日、彼は泥棒である父の指図で、公爵夫人が所有するマリー・アントワネットの首飾りを盗み出し、父に手渡す。だが、逃げおおせたはずの父は翌朝死体となって発見され、アルセーヌと母は館を追い出されてしまう。やがて、20歳となり怪盗として活躍するアルセーヌは、公爵夫人の娘で従妹のクラリスと相思相愛の仲になっていた。そんなある日、彼は王家の財宝を狙う... [続きを読む]

受信: 2005/10/13 01:41

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