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2006/01/07

「行動分析学入門」-ヒトの行動の思いがけない理由

著者は、杉山尚子 氏。(集英社新書)

この本、実に「目から鱗」の内容で、自分にとってはとてもありがたい邂逅となった。
この忙しさで、まだ最後まで読んでいないが、とてもおもしろいので、わずかな隙を見つけては、読む。

『好子』と『嫌子』
「すきこ」と「いやこ」…ではない。「こうし」と「けんし」と読む。

どんな行動も、行動の前にある原因や行動の後にある結果として、「気分の良いこと」=「好子」(こうし)と「気分の悪いこと」=「嫌子」(けんし)によって、引き起こされ、その原因や結果を利用することで、行動はいろいろに制御できる…ということらしい。

例えば、雨が降っている時、人はたいてい傘を差す。が、これもこの「行動の結果」に起因していると考えられるという。

○雨に濡れる(これは「嫌子」)→傘を差す→雨に濡れない(このことが「好子」)

メガネをかけることでも

○よくみえない(嫌子)→メガネをかける→よく見える(好子)

といったような具合になるという。とてもわかりやすい。

説教されている時に、「すみません」と言うのでも

○説教されている(嫌子)→「すみません」と言う→説教がおわる(好子)=説教されていない状態

こう思われては、「すみません」も言いにくくはなるが…。

○妻が反応しない→夫が暴言を吐く→妻が反応する

上記のような行動パターンだと、夫は、妻の反応に刺激されて余計に暴言を吐くようになる…ものらしい。なるほど、すごく納得。だから、自分は、笑っているのだ。うははは。

行動分析学の創始者B・F・スキナーは、なんと第二次世界大戦時、ハトをミサイルに乗せ、スクリーン上に投影された標的をクチバシでつつくことによってミサイルを誘導させる計画を実験し、実験室ではかなりの精度のデータを得たといわれているらしい。

おもしろすぎ! 人間も動物だと、つくづく感心させられる。

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コメント

■悠さんへ
うーん。すごいですね! 徹底的…。
常日頃から、こういうことをふつふつと考えておくと、修羅場でも、あんまり腹を立てずに、冷静に対処できるような気がしたりして(爆)。

だから言われる?>冷たいヤツ(爆)。
冥利に尽きますわぁ!

投稿: あかん隊 | 2006/01/08 02:30

アメリカの行動心理学の実験ってすごいでしょ。
刑務所を作り出して、アルバイトを雇い、囚人と刑務官を演じさせて、人間が、どこまで、残酷になれるかを、って実験したり(おい、おい、そこまで、実験やっていいのかよ(笑))。
これだと、本が場所をとる(嫌子)ー本を捨てるー場所が広くなる(好子)、でも、この好子より、いつか本をみることがある(好子)ってのを優先して-で本を捨てられない
ってことになってるんだ、と納得してしまう、私。

投稿: 悠 | 2006/01/07 22:23

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