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2006/02/27

好きだ、(20060227)

sukida不思議な感覚を味わった。たぐいまれな「作品」だった。「映画」というよりも、「作品」という言い方が似合う。石川寛監督。知らなかったが、これが2作目になるという。コマーシャルフィルム制作を数多く手がけてこられた方らしい。パンフレットで知って、なるほど、と納得できる映像だった。

音楽は、菅野よう子。
宮崎あおい、瑛太、永作博美、西島秀俊、加藤亮…とくれば、普通でないことは予想できたが、これほど魅せられるとは。どんな場面にも思いがあふれかえる。洪水のように。ただ、夕焼けの空がスクリーンに映るだけの時も。観ていると、それだけで。

撮影にも録音にも相当の配慮があったように感じられた。説明的なモノローグや台詞がないばかりか、重要な場面でも、台詞らしい台詞がない。意図されたものであるにせよ、「語らずに語る」。本当に不思議だ。

上映時間が、やや長めなのが気になるが。この透明な雰囲気と、生活音や自然音、息遣い、あとは、美しい空と風景。ほとんどそれだけで「理解」できる。彼女が彼を「好きだ」ということ。彼も彼女を「好きだ」ということ。
なにかこう、新しい「感性」に巡り会ったような、斬新な「表現形態」に触れることができたような、そんな気もする。

ひとりで、こっそり、じっくり観るのに適している。いろいろな思い出が交錯した。
これは、好きだ。(洒落ではなくて…)

公式ページ→http://www.su-ki-da.jp/
写真は、パンフレットから。(copyright:「好きだ、」製作委員会)

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「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

■sannkenekoさんへ
トライし続けてくださったんですね。ありがとうございます!
「透明」「切ない」…、それが映像になると、こうなのかな、と思える作品ですね。DVDは見ていませんが、見たら、また泣けてしまうでしょう。

おお!今年もそれだけになりましたか…。
sannkenekoさんも、どうぞ良い年をお迎えくださいますように。

投稿: あかん隊 | 2006/12/29 22:35

あかん隊さん、

やっとトラックバック出来ました(安堵~)。
>悲しいわけじゃないのに、泣けて泣けてしかたなくなるようなフィルムでした。
思い出すたびにまた泣きそうになって
レビューを書き上げるのに時間がかかった映画です。
西島さんの台詞回しや特有の間が何だかクセになってきました。

>オダギリくんしかり、香川くんしかり
オダギリギョーをちゃんと見たのは「ゆれる」が初めてだったのですが、
(ファンの方には申し訳ないのですが)香川さんと遜色ない演技力に脱帽しました。

2006年も残り50時間を切りました。
良いお年をお迎え下さいませ。

投稿: sannkeneko | 2006/12/29 22:11

■sannkenekoさんへ
こちらこそ、ご無沙汰しておりまして。すみません。
映画、というには、ちょっと異質な雰囲気でしたが、西島さん、ステキでしたね。彼、聞けば理系の方なのだそうで、ルックスからか、あまり好ましくない役ばかりやっているようですが、純愛物なら、最高デス。
演技派の方だと思います。「格好良い役」とか「いい男の役」とか、演技にこだわる俳優さんは、あまり好まないものなのかもしれません。
オダギリくんしかり、香川くんしかり。
綺麗な映像で、実に印象に残っています。悲しいわけじゃないのに、泣けて泣けてしかたなくなるようなフィルムでした。

投稿: あかん隊 | 2006/12/28 00:39

ご無沙汰しております。
レンタル開始とほとんど同時に見まして
個人的には今年のベストだと思っています。
今まで西島さんは苦手な俳優さんだったんですが、
何だか良いです・・・ファンまでは行きませんが(苦笑)。

昨日からトラックバックを試みているのですが(泣)。

投稿: sannkeneko | 2006/12/27 22:41

■いわいさんへ(その2)
ココログ、不調が続いてますよね?
ログインできても、記事の画面になるまでにとても時間がかかります。短気な自分は、とても待てません(^^;)。
そのせいもあって、ブログの更新が…<言い訳。。。

投稿: あかん隊 | 2006/05/18 13:21

■いわいさんへ
わーい! いわいさんだ! ありがとうございます。
恐ろしいくらい「情緒的」「感覚的」なものだったので、
ずっと記憶に残っています。俳優陣もよかったし。
本当に丁寧に「手作り」(表現があまりよくないけど)されているなぁ…と思いました。壮大なスケール…というものではないですが、繊細な「音」「色彩」のようなものが「独特の空気」を作り上げていたと思います。>好きだ。

投稿: あかん隊 | 2006/05/18 13:19

すみません。トラックバックできないみたいでした。
ココログ同士なのに、何なんでしょうね。
最近のココログはとても重くて、ブログ更新も気が重いです。

投稿: いわい | 2006/05/18 10:18

こんにちは、お久しぶりです。
わたしも、この映画好きです。

>「映画」というよりも、「作品」という言い方が似合う。
まさに、そう思います。
監督が脚本も撮影も編集もやっていて、感性が隅々まで行き渡っているという印象を持ちました。

投稿: いわい | 2006/05/18 09:52

■(宮崎あおい世代の)かえる さんへ
TBとコメントありがとうございます。
ちょっと旅に出てきました。そしたら、時間が押せ押せになって、ふうふう言っています。(笑)
ブログの更新も停滞です。

きゃー! べいしんがー…しっかり覚えてらしたのですか? 参ったなぁ。。。

「好きだ、」イイ感じですよね?
もう既にDVD購入したくなっています。<上映中です。(汗)
ひとりでこっそり、何度も観たい…。<怪しげ。。。

投稿: あかん隊 | 2006/03/25 01:26

こんにちは。
アメリカ、家族のいる風景のレヴューは読みに来たりしていましたが、コメント残すのは久しぶりでっす。
「国家の品格」は私も読みました。<それも立ち読み・・

さて、『好きだ、』
べいしんがー世代のあかん隊さんにも好きになっていただき嬉しいです。
宮崎あおい世代代表より <大嘘

「好き」、「好きだよ」、「好きよ」ではなく、「好きだ、」
なーんかいいですよねー。

投稿: かえる | 2006/03/24 18:30

■RINさんへ
コメントをありがとうございます。
西島さん、良かったですよ。それほど、ダメ男ってこともないです。すてきでしたよ。この映画を観て、ファンになる人もいるのじゃないか、と思えました。

…えー、気になります? たいしたことないですよ。ほんとに。(笑)

投稿: あかん隊 | 2006/03/04 07:07

これ、気になってるんですよね。
西島秀俊は、イイ作品に味のある役で
出ますよね。ダメなオトコ役は似合いますねー。
>いろいろな思い出が交錯した。
どんな思い出が交錯したんでしょう???
映画と同様気になります・・・(ふふ♪)

投稿: RIN | 2006/03/04 02:26

■現象さんへ
おもしろかったですよね。どちらかというと、女性の方が、明確に意思表示する世の中になってきたんだな、と思いました。男性がひきずっちゃうのは、無理からぬことでしょう。なんとなくですが、わかるような気がします。

あれで、彼女が目の前に現れなかったら、たぶん、彼の方から彼女にアプローチすることは永遠になかっただろうって思いますね。

投稿: あかん隊 | 2006/03/01 21:46

「映画」というより「作品」。
まさしく!
映画としてはそれほど良い出来ではないかなぁと思ったりもしたのですが、面白かったです。
見て良かった。
ユウとヨースケ、それぞれの17歳34歳の横顔が素晴らしかったです。
あ、「クラッシュ」はまだ保留中ですw
「好きだ、」では「しょうがないなぁ。男は」みたいな空気を感じました。

投稿: 現象 | 2006/03/01 17:06

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