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2006/10/22

「ものぐさ箸やすめ-アメリカと日本、男と女を精神分析する」(岸田 秀 著)

200610img006著者自身が、強迫神経症に悩まされた過去を脱却したいがために学び、研究し、追求したことがきっかけだったという。

岸田氏独特の語り調子は、とても気に入っている。

この中に、最近の事象の誘因ともいえるようなことが、記述されていて驚く。

以下、まとめてみたい。

個人は、「ある超越的価値」を他者と共有し、信じて、その価値を仲立ちとして繋がった集団の中でのみ、存在するものらしい。

「ある超越的価値」とは、何でもいい(と言っている)らしい、おおよそ、神、理想、国家、会社…そういったものであるという。

この「超越的価値」が崩れると必然として「個人」が消滅する。そうなると、まず起こるのが、「限りない幼児化」だという。その次には、繋がりがなくなってしまうために、人びとは「ばらばら」になって「自閉」する…というのだ。人類の未来をも憂う状況らしい。

その上で、以下のようなものではない、「人と人との繋がりを支えるもの」はないだろうか、と結んでいる。

神=インチキな代物(特定の「神」を指してはいないので、念のため)
真理=根も葉もないもの
理想=同じ理想を信じていない者を殺したくなるようなもの
国家=はた迷惑なもの
会社=所詮は営利団体に過ぎないもの

ここまで言うか、とも思われるが、個人的には共感して喜んでいる。もちろん、深く考えなければならないことでもあるのだが…。

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コメント

■悠さんへ
悠さんなら、きっと読んだことがおありだろうと思っていました。
「人間は本能が壊れた生き物」という考えがベースにあるってことで、いろんなことが説明できてしまうんですね。(岸田の説)
「頭ではわかってるのに、身体がいうことをきかない」っての、ありますけど、多分逆ですね。「身体がいうことをきかないのに、頭はわかると言っている」(爆)。

投稿: あかん隊 | 2006/10/23 02:06

岸田さんの本、昔に読んだことがあるのですよ。精神=幻想は、本能が壊れた結果だ、とか、アメリカが民主主義を振り回し、これが善だと他国に強要するのは、過去のいまわしい、原住民=インディアン虐殺の記憶を忘れ去りたいための脳の中で合理化がなされていることによるんだ、とか、そんなことしか、覚えてないんですけど(^^)。
人間は、脳内物質によっていきてますから、これが、わからないと、ほんと、わかんないですね。ダイエットしながら、酒を飲んだり、物を飲んだり、体に悪いってわかってながら、タバコをすったり、、、ほんと、脳=精神は、やっかいです(笑)

投稿: 悠 | 2006/10/22 17:21

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