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2006/11/14

ウィンター・ソング(20061112)

200611img006

中国語が、少しもわからないので、字幕に頼るしかなく、それがこんなにもどかしいと感じた映画も珍しい。なんとなく、字幕の内容が、違うんじゃないかと思う場面もあったし、伝わらないことが、とても大事なメッセージかもしれない…、と言葉の壁が辛かった。

出だしの曲が、とても印象的。登場人物の名前も、忘れかけているのに、あの曲だけは、脳裏に残ってます。不思議。あとで、ちょっと弾いてみよう…。

ストーリーは、あらすじにしてしまえば、他愛ないものかもしれない。それが、こういう展開方法で表現されるとは、ちょっとしたサプライズ。綺麗なシーンをできるだけたくさん、できるだけ綺麗に映像にしようとする監督の心意気が感じられた。

やや複雑な心の微妙な揺れを、対極するような感情のジレンマを、それでも努めて明るく描こうとしているのがわかる。なかなか、味わい深い心の動きが表現されていて、引き込まれる。「人は自分が一番大事」。その通り! それでも、本当に「自分を大事にする」こととは、どうすることなのか、それはあんまりわかってない人たちのお話。

英題「Parhaps Love」というのは、言い得て妙。

その時は、「そう思った」。あとから「そうだったんだと思った」。「そうだったけど、他に優先したいことがあった…と思った。」 「…と考えたけど、やめた。」

10年間も眠れぬほど、悩んでいたことの中身は、恐らく対象の彼女ではなく、「その時の彼女という存在」を持つ自分自身だったのかもしれない。ここでも、過去にこだわると気が違ってしまうのが、よくわかる。金城くんは、寂しげな役、似合う。でも、もっと明るい役とかぐっとダーティーな役とか、いろいろな役を拝見したい俳優さん。

とても斬新なシーンもあるのだが、惜しむらくは、ホテル内がゴージャスとは言えないところ。プールのシーン、水中のシーンも不思議な雰囲気を醸し出しているのに、水にゴミ?があったり、水があまりきれいではなさそうだったりして、現実に引き戻されてしまいそうになる。

ミュージカルは、正直苦手なのだが、「オペラ座の怪人」は好きだから、作品にもよるのだろうと思う。ちょっと似たようなものが感じられたのは、気のせい?
あちらの映画の特長なのか、この監督の趣味なのか、やたらと人物の顔が、ドアップになる。それもたいへんなドアップで、キスシーンなどは、かなり生々しい。歌っている人の口の中までは、別に見えなくても…。

力の入ったシーンとそうでもないシーンの差が、ありすぎるように思う。
ところで、酸拉麺って、どんな味ですか? すっぱいの?

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「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

■Katze☆さんへ
TBとコメントをありがとうございます。
ホテルの雰囲気は、良いとして、水はきれいだと良かったな、と。(^^;) せっかく綺麗なシーンが、たくさんあるのに。でも、それも何かの意図があったのかしら…と時々思い起こしてみたりします。

投稿: あかん隊 | 2006/12/17 23:33

こんばんは。
こちらからもTBさせていただきます。
プールのシーン、水が濁っていたのは残念でしたね。
何かひっかかるなあと思ったのは、それが原因だったのね!と拝読して気が付きました。

投稿: Katze☆ | 2006/12/17 19:10

■ミチさんへ
ビックリするやら、見たり、聞いたり、読んだり…と、ホントに大忙しでした。(笑) 金城くんのところだけ、比較的安心して観ていたりして。

「オペラ座の怪人」(オマージュなのかな?)
「ムーラン・ルージュ」(空中ブランコ)
「エターナル・サンシャイン」(?)
……

いろんな映画の、いろんなシーンが、中国風にミックスされていたような気もします。舞台も歌も、欧米で、あちらの俳優さんを使って演じてもおかしくないようでした。(たしか、それっぽい人も映ってましたね)監督さん、こういう映画を撮影したくって仕方なかったんだろうなぁ。。。

投稿: あかん隊 | 2006/11/17 02:25

こんにちは♪
全編ミュージカルだとちょっと心構えが必要なんですが、これは劇中劇がミュージカルだったのでまだ大丈夫でした。
ちょっと垢抜けないミュージカルが中国らしくて面白かったです。
全く言葉が分からないというのは大変なことですよね。
映像を見て、字幕を見て、歌を聴き・・・さまざまな事を同時に行うのにてんやわんやでした。
大アップ多かったですよね~。
それに一番耐えていたのは金城君でした。シュンちゃんは美人さんってこともないので、金城君の一人勝ちみたいな(汗)

投稿: ミチ | 2006/11/16 21:21

■RINさんへ
いや、驚きました。ほんとに。中国のミュージカルとは…。
中国語、少しでもわかれば、違うのかな、と思いました。
日本語訳になっていなくてもいいんです。文字であれば、漢字なのでニュアンスは伝わるんです。「走過的」でしたね。わかりますよ、なんとなく。深い意味がありそうな台詞や歌詞がたくさんあったので、余計に気になってしまって。

女性は、現在を生きる生き物で、男性は、過去に生きる生き物なのかもしれないなぁ、とRINさんの記事を読みつつ、再考しているところです。でも、ほんと、金城くんの笑顔、なかったですね。

「笑ったほうがかわいいよ」(爆)

投稿: あかん隊 | 2006/11/15 00:46

こんばんは!
とりあえず、一応気に入っていただけたようで
ほっとしております(汗)
この映画は、非常に元の中国語が気になりますね。
ってか、訳が難しいんです。
シュンちゃんの回想録のタイトルが映画ではちゃんと
出ていたのですが、日本語訳はスルーされてましたね。
「走過的」だったと思います。
でも、これを日本語訳しろ、と言われたら、すごく
難しいです。

プールの水は私もダメだなあ、と思ったのですが、
ホテルは、ああいうクラシカルなホテルを使って
正解だったと思います。上海らしさと、時代が不明確
な感じが良かったです。
上海のシーンではいつの時代なのかわかんないんで、
北京を再来したときの「現代感」の対比が見事に出てて。

>力の入ったシーンとそうでもないシーンの差・・・
中華系の映画って、「どこに力を入れたかったのか、
よくわからない」というのが、多いんです(汗)
日本とかハリウッドと違って、脚本コロコロ変えますし、
たぶん、「当初は力を入れたかったけど、どうでも良くなった」
とか、よくあることなんじゃないかなあ、と勝手に思ったりします。(汗)

投稿: RIN | 2006/11/15 00:34

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