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2007/01/11

明けました!

2007年も、もうすでに10日を過ぎてしまいました。(-_-;)

まだ、すっかり明けたわけではない自分ですが、わずかな隙を狙って更新することにしました。うほほ…。

新年、おめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

クリスマス、暮れ、正月…いったい、なんだったの? という具合で、仕事に明け暮れておりました。が、昨年度の仕事の「つけ」が、更に追い打ちして、「これでもか! これでもかー!」と。とはいえ、やっと、それなりの目途もたち、気持ちを落ち着かせることができたのが、今現在、というところでございます。

その間に、「リチャード三世」という(未読です)シェークスピアの作品にちょっと興味がわきまして、調べました。その折り、目にした言葉が印象に残りました。

ラテン語では、「VERITAS TEMPORIS FILIA」とかいうそうで、「真実は時の娘」(権力の娘ではない)というものです。彼のレオナルド・ダ・ビンチの作品にもときどきメッセージされていたとか。この言葉は、逆境の闇にあえいでいた自分には、黎明のようにさえ感じられました。(どこか路線が狂っているような気もしないでもないが…)

逆境、苦境…と言いながらも、チケットのあった観劇は外さずに「朧の森に棲む鬼」を観賞してきました。いやー、すばらしかった! おもしろかった! 我を忘れて、のめり込める世界でした。友人の、粋な計らいで「最前列」で観賞できたことは、一生の宝です。

物語のベースに「リチャード三世」がある、とのことで前述の調べものになったのですが、「奸物」「大悪党」といっても、どこか「悲哀」が漂うものだと感じさせられました。
特に、染五郎さんが、主役ですから、なおさら…。

散々、悪業の限りを尽くし、たくさんの人を欺き、傷つけ、殺める主人公ですが、最後にはめちゃくちゃに惨殺されてしまうのです。もっとも、「悪の最期は…」と、なるのでしょうが、自分には、なにやら「哀しみ」が残りました。

人間の欲には、果てしがない。普通の人は、適度なところでブレーキをかけたり、「そんなもんかな」となっているし、他人を傷つけてまで…と思う。ところが、主人公(ライ=染五郎)は、最初から最後まで、「悪」を貫く覚悟でいる。そのためには、どんな非道なこともする。
中途半端じゃなかったはずが、弟分(キンタ=阿部サダヲ)には、わずかばかりの情けをかけたばかりに「復讐の鬼」と化した人たちにめった打ちになる。

では、「復讐の鬼」と化した人たちというのは、それを「悪」とは思っていない…ということだろうか。もしかすると、ライは人間の欲望の象徴として存在し、甘んじてその存在を「復讐」という名の暴力にさらすことで、人間の欲望を浄化せしめているものなのかもしれない。

ラジョウという都の酒場の場で、バックにあった「ボッシュ」の絵画(一部)が、人間の欲望のすさまじさをより印象づけているように思えた。

俳優さんたちは、凄い。タフな方ばかりだ。あんなにたいへんな芝居を毎日、日によっては一日に2度も公演するなんて…。気力ばかりでは、持たないような気がする。

平日の上階席ならば、空席もありそう。お時間が許せば、是非ご覧あれ。

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「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

■カヌさんへ
ありがとうございます! 近日中に。よろしくお願いします!

投稿: あかん隊 | 2007/02/08 01:12

連絡お待ちしてます(^^)

投稿: カヌ | 2007/02/07 23:26

■カヌさんへ
奥様、サダヲファンだったのですか?
うーん。渋い…いや、賢い…違う、ステキ!
お会いした時、そういうお話すれば良かったな。今度は、そうします。(^^;)
ホントですか? とても嬉しいお申し出。
甘えちゃおかな?(爆) 近日中に、別途ご連絡差し上げてみます!(喜)

投稿: あかん隊 | 2007/02/07 01:40

こんばんは。芝居楽しそうで待ち遠しいです
ちなみに、ヨメさんは既にサダヲ好きです(^^;

実は劇団☆新感線のDVD何枚か持ってるんですよ。
もし良かったらお貸ししますよ。
知らないオヤジに怒られて落ち込んでるようなので(^^;

投稿: カヌ | 2007/02/07 00:36

■カヌさんへ
わ! それは良かったですね。奥様もご一緒ですよね?
きっと喜ばれると思いますよ! 阿部サダヲのファンになるでしょう。(^^;)
チケット入手してくれた友人は、カヌさんのいらっしゃる日には、大阪へ遠征しているはずです。すごいバイタリティ。(染五郎ファンなので) 3階席の後ろの席でも、観賞したって言ってました。>その友人。んで、舞台を全体に見渡せるし、幕をスクリーンに使った演出もあるし、音響もどどーん!なので、雰囲気は十二分に味わえるはずです。ご覧になったら、是非感想をお聞かせくださいね!

投稿: あかん隊 | 2007/02/05 02:32

「朧の森に棲む鬼」2月11日の大阪公演見に行くことになりました。
ただ、あかん隊さんとは正反対で3階の一番後ろなんですけどね(^^;
平日なら良い席取れるんだけど、土日はチケット取るのが遅かったです。
でも新感線なら外れは無いと思うので、楽しみです(^^)

投稿: カヌ | 2007/02/05 01:05

ご覧になったのですね! すごくおもしろかったですよね?
舞台の醍醐味を存分に味わえる作品で、観賞できてホントに幸せ!
ボッシュの絵画は、実に興味深いものがありますし、それを舞台に活かすところなど、やはり若い感覚なのでしょう。音楽も迫力満点だったし、歌も良かったし。起伏に富んだ展開と明暗のバランス。唸ります。
古田新田の表情にも、大笑いしましたっけ。

投稿: あかん隊 | 2007/02/04 02:34

キンタ、よかったですね。目をやられてからも。
彼だけは、うそいってはいけない人だったのにねぇ。でも、それからが、ライの悲劇がはじまりますよね。
欲望って、そのままだと、ボッシュの絵のようですよね。

口ひとつで、その場、その場を切り抜けてゆく、前半が笑いにつつめれていただけに、後半の悲劇、哀切でしたね。
欲望したが、わるいか!!(太宰の「カチカチ山」だったかにこれとよく似た狸の台詞があるんで、それを思い出してました)。

投稿: 悠 | 2007/02/04 00:01

■悠さんへ
真木よう子さんは…。たぶん、大阪公演時にはずっとよくなっていると思いますよ。(^^;) まわりに大物俳優がそろい踏みなので辛かったかもしれません。良い役貰ってるんですけどね。線が細いです。綺麗ですよ。高田聖子さんは、綺麗なような、すごいような…。
秋山姉さんは、綺麗だし、迫力あるし、ステキ! 歌もうまい。
悠さんの感想、是非!

投稿: あかん隊 | 2007/01/21 22:35

コメントに、ときどき名前入れ忘れてます\(__ ) ハンセィ
「朧の森」チラシをみてたら、「真木よう子」@ゆれるが出てますね\(^O^)/。新感線の舞台は、男の芝居で、おなごは、きれいに演じさせてくれん、ってとこがあるんですけど、楽しみです。

投稿: 悠 | 2007/01/20 14:53

■RINさんへ
遅まきのリプライコメントです。(-_-;)
今年は、京都方面に若干用事を作る予定でおります。
うまく行けば…ですが。現在、その資金調達に悩んでます。

来年でもいいか、、、と本年の年初にうろたえています。
ひとまず、「思い立ったら」でやってみようか、とも。
ついては、RINさんにちょっとご意見伺いたいこともあるので、
近々、お電話差し上げるかもしれません。

何かとお騒がせしますが、今年もどうぞよろしく。

投稿: あかん隊 | 2007/01/18 02:16

こんばんはー!
・・・の前に、あけましておめでとうございます、
ことしもどうぞよろしくお願いいたします。

お仕事、大変そうですが、「ほどほどに」頑張って
くださいませ!
俳優さんに限らず、「生」で勝負するお仕事の方はスゴイですね。
気迫オーラが出てると思います。
まあ、人生は一度限りの舞台ですし、ガチンコ生勝負の
気迫を忘れず今年もマイペースに行きたいです♪
(矛盾してます???)

投稿: RIN | 2007/01/15 22:39

■ミチさんへ
こちらこそ、ご挨拶がすっかり遅れてしまいました。すみません。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

舞台(お芝居)は、とても贅沢なものですね。何回か行ってみて、そう思います。映画とは全く別の豪華な世界がありました。

映画は、私の趣味の基本なので、ウエイトは映画にかかっています。でも、今年は、まだ何にも観ていません。(号泣)

投稿: あかん隊 | 2007/01/14 00:43

■カヌさんへ
おめでとうございます! 今年も、どうぞよろしく!
映画に明け暮れていた自分ですが、このところ、ちょっとだけ芝居も観るようになりました。芝居は、映画ほど加工ができないし、リアルタイムで演技されるので、緊張感が違いますね。
『朧の森に棲む鬼』では、役者さんたちの、生の息遣いまで聞こえそうな最前列で観賞したので、とてもドキドキしました。阿部サダヲは、映画でも舞台でも、変わらない演技と大きな存在感、インパクトのある役者さんですね。「タイガー&ドラゴン」のドラマを見たことがありましたが、テレビ(ブラウン管の枠)には収まりきらないエネルギーの持ち主のように思います。DVDになってからでも、是非。

投稿: あかん隊 | 2007/01/14 00:36

こんにちは♪
遅ればせながら新年のご挨拶に出てまいりました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
リチャード三世って映画でなら見たことがあります。
地方にいると舞台やお芝居は遠い存在です。
でも、芸術としては舞台よりも映画のほうが私には向いているような気もします。
なにはともあれ望めば手に入る文化があふれている東京は羨ましい~!
どうかお身体お気をつけて。
完全復活をお待ちしております(笑)

投稿: ミチ | 2007/01/13 21:10

おめでとうございます、仕事落ち着いて(^^;
今年もよろしくお願いします。
リチャードⅢ世面白そうですね。
私は劇団新感線好きなので、(DVDでしか観たことないですが)
染様や高田聖子出てるなら観てみたいなぁ。それに阿部サダヲも
出るなら、きっと面白いでしょうね。

投稿: カヌ | 2007/01/13 12:32

■もこもこさんへ
こちらこそ! いつも、お誘いいただいて、本当に嬉しいです。
感謝感激です。非日常のシチュエーションは、日常への活力ともベースともなるものである、と固く信じて疑いません。(爆)
素晴らしい機会を与えていただいて、生きてきた甲斐もあります。<大げさ?
自分も、もし時間とタイミングが許せば、できれば息子を連れて行ってあげたいと思っています。案外、こうした刺激的な世界を垣間見ることで、自己の深い思いに気づくこともあるかと。
好奇心と感受性は、何事にも原動力として作用するように思いますので。

「騙された」「欺かれた」と言いますが、欺こうとする相手に対して自分の欲が少しもなかったか、と言われたら、決してそうではなかっただろう…と。他意なく「悪の手中」に陥ることは、たぶんないのだろうと思うのです。普通は、「いい人」でいたいと思っているものですが、そうそう人間「いい人」でばかりは居られないし、「いい人」はキンタのように「お人好し」になってしまう。腕を上げ、人の心が見えるようになったキンタは、もう「いい人」ではなくなっていたはずです。
さて、「いい人」とは、「悪人」とは。考えれば、とても深いものがあるストーリーではありませんか。

投稿: あかん隊 | 2007/01/12 00:32

ご一緒できてうれしかったです。
>ライは人間の欲望の象徴として存在し、甘んじてその存在を「復讐」という名の暴力にさらすことで、人間の欲望を浄化せしめているものなのかもしれない。
確かにそうかもしれません。ライは悪いが、じゃあ他の人は悪くないのか、って事ですよね。ぼろぼろになっても最後まで悪の本道をつらぬく姿はある種の爽快感がありますね。染五郎が演じると、悪いやつもなぜか切ない。
私はまだ何度か見るのでよく考えてみます。

投稿: もこもこ | 2007/01/12 00:20

■悠さんへ
おお!早速のコメント、ありがとうございます。
年末年始は、身動きがとれませんで、失礼いたしておりました。
本調子は、今月末くらいかな、とも思いますが、またお邪魔いたします。
今年もどうぞよろしく。

お話のベースになっている、ということだけでしたから、「リチャード三世」にあるような台詞は、たぶんなかっただろうと思います。
とにかく、大迫力、笑いもあります。ダンスも良い。歌も良い。
飲めや歌えや…<違う。。。
音楽もオリジナルですし、ヘビメタあり、イスラム風のメロディあり、雅な曲風あり…とても贅沢です。阿部サダヲは、大活躍! 彼は、いつもエネルギッシュですね。好きです。それから、秋山姉さん。格好良いです。高田聖子さん、めちゃくちゃ嵌ります。

圧倒されますよ! お楽しみに!

投稿: あかん隊 | 2007/01/12 00:05

お、見られましたか(^^ゞ。
私は、大阪2月のチケットで見ル予定です。
リチャードⅢ世って、魅力的でしょ??私は、仲代さん、市村正親さんで見たことがあるんですが、なんなんでしょうね、あの魅力。「馬をくれ、くれたら領土をくれてやる!!」ってな台詞と、アン女王を口説く台詞が好きだったのですが、「朧」にもありました?
今年も、よろしくお願いします。

投稿: 悠 | 2007/01/11 23:41

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受信: 2007/02/04 00:02

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