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2007/02/01

幸福な食卓(20070128)

これは良かった。長谷川康夫の脚本も良い。
原作は知らなかったが、かなり売れた本らしく、タイトルだけ記憶にあった。

どこの家庭にも、多かれ少なかれ、問題はある。(「リトル・ミス・サンシャイン」とも似通う素材) 今作では、設定がかなり極限されているようにも思えるが、象徴的、印象的にするためには、こうした設定は、有効だろう。

始めの部分から、浴室のカットが織り込まれ、家族が極限を向かえることになった、ある事件への伏線となっている。

主役の北乃きいの存在が圧倒的だ。撮影時、主人公の設定である中学三年で、そういう意味でも等身大のキャラクタを演じきっていた。石田ゆり子は、ちょっと波長が違うような気もしたのだが、平岡祐太のお兄ちゃんも、羽場さんのお父さんもぴったり嵌っていた。

「小林ヨシコ」役で登場する「さくら」という女優さん、かなり良い。
この役は、それこそ極限状態の主たる家族に対して、ノーマルポジションで生きているように見える。

勝地くんは、ちょっぴり気にしている俳優さんだから、ややひいき目もあるのだが、重要なポジションとはいえ、主役の北乃きいをきちんとサポートしているよ うに感じた。実際、彼は20歳にもなろうかという年齢なのだから、中学三年の役というのは、きつかったかもしれない。それでも、学ランが似合うポジティブ なキャラクタをうまく演じていた。いいな! だんだん良くなってくる彼を見るのはうれしい。(かなり私的)

が、残念なのは、「大切な人を失う」こともひとつのきっかけになって、主人公や家族があらたな転機を迎える、ということだ。お願いだ。殺さないで欲しい。よほど、小林ヨシコの存在の方が当たり前に見えるのだ。

最後の河原を歩くシークエンスは、お約束のようでもあり、Mr.Children(嫌いではないが、曲想やメロディがどれも似たような感じがして、歌詞を確認するまで、自分には、何の曲なのかよくわからない。彼らの曲だ、というのは、すごく良く分かる)の「くるみ」をほぼ全部聴かせるためのようでもあり、「これでもか!」感が強かった。少なくとも、自分には。
良い映画なのにな。

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「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

■cremamaさんへ
こちらこそ、TBとコメントをありがとうございます。
勝地くん、成長株ですよね?<思いっきりひいき目です。(^^;)
きいちゃんも、末恐ろしい感じがします。

小林ヨシコみたいに生きていけたらいいな、と思いました。

投稿: あかん隊 | 2007/03/02 01:18

TB返し有難うございます!!
この映画、主人公カップルの二人がホントに良いですよね?^0^
勝地君、前から私もチェックしています(^^;)

映画はDVDでもう1回観ちゃいそうです!兎に角カワイイ!
そして家族の有り方すら考えてしまう!そんなラストでした。
またお邪魔しま~す!!(^^)

投稿: cremama | 2007/03/01 04:55

■カオリさんへ
こちらこそ、いつもありがとうございます。
カオリさんの記事は、興味深く拝読しています。心がこもっているなぁ、と感じます。
最近の傾向なのでしょうか? 「感動モノ」が多く、それには、必ずといっていいほど「死」がセットになっていて、どうにもやりきれない気持ちです。無理に避けることはないですが、必然とも思えません。

Yahoo! の記事、あとでちょっとのぞいてみますね! 情報、ありがとうございました。

投稿: あかん隊 | 2007/02/23 23:31

訪問ありがとうございました!

派手ではないけれど、じわっと来る映画でした。
大浦くんと佐和子。なんとなく「冬ソナ状態か?」とは予想してたのですが、何も死ななくても・・・と私も思います。

それから、お褒めの言葉&ランキング押していただき、ありがとうございますm(_ _ )m
実はyahoo!映画にも記事を投稿しておりまして、でも全く同じ内容なのでkossyさんにバレてしまった次第です。最後に、「レビューを見て役に立ったか?」と言うボタンがあるのです。お暇なときにでも↓覗いてみてください。「幸福な食卓」のレビュー一覧です。
http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail/tymv/id325624/

投稿: カオリ | 2007/02/23 22:42

■こーいちさんへ
コメント、ありがとうございます!(喜)
>国会議員
そうそう。(^^;) 青春ドラマを延長して、国会に持ち込もうとしていたみたいですが…。 すでに名前すら知らない若い方も多いことでしょう。すっかり、「あの人は今」状態ですね。

投稿: あかん隊 | 2007/02/08 01:15

こんばんは。
「モリケン」の解説ありがとうございます(笑)。
人の名前だったんですね!
人名or方言なのかな?とは思っていました。
森田健作さんって国会議員をしていた方ですよね?
以前は青春の象徴だったんですね!
勉強になりましたw

投稿: こーいち | 2007/02/08 00:07

■こーいちさんへ
丁寧なコメントをありがとうございます!

「モリケン」というのは、(笑)
森田健作(往年の青春ドラマで、象徴的な存在だった)のことではないかと思います。(こーいちさんのコメント欄を見ました)
勝地涼は、モリケンよりずっと自然で好印象です。(ひいき目?)

なるほど。「くるみ」って、そういう意味だったんですね。
情報をありがとうございます。ちょっとわかりにくい省略だな…。(^^;)

投稿: あかん隊 | 2007/02/07 16:08

こんにちは。
コメントありがとうございました♪
僕も大浦くんの死はショックだったのですが
勝地くんが好きだとなおさら切ないですよね~。
でもすごく素敵な演技で好感が持てました。
僕はラストのミスチルが流れるシーンは好きだったのですが
確かにちょっと長かったかもしれませんね。
>でも、なんで「くるみ」なんだろうか。
僕も別ブログで知ったのですが「未来は来る」で「くるみ」らしいです。
映画のテーマとピッタリですごく良かったです☆

投稿: こーいち | 2007/02/07 14:52

■とらねこさんへ
ご訪問、ありがとうございます!
さすがに観た映画がたまってきたので、これ以上もたついていると危険だったのです。良い映画、多かったですし。
そうそう。歌詞が良かったですね。でも、なんで「くるみ」なんだろうか。映画とは別の歌だったからですかね? なーんにも知らないんだな>自分。

幼稚園、小学校、中学校、高校、大学。どこにも給食はなくて、全部お弁当でした。冷や飯が食べられない、ものすごーいわがままな子だったのですが、贅沢な話です。
教育実習の時、初めて給食にありついて、とても嬉しかったんです。

鯖、美味しいと思いますけど、アレルギーの人は困るでしょうね。
給食って食器が美味しくない雰囲気を増長してると思います。
立て続けに出されても、嫌になるのわかります。栄養士さんは、そこまで考えないのかな?

投稿: あかん隊 | 2007/02/02 03:00

こんばんは、あかん隊さん♪
おおっと!更新、頑張ったのですね☆
良かったですよね!この映画。
うん、最後のミスチルの歌はちょっと長くて、さすがに冒険だな、と思いました。
でも、歌詞が随分と良かったので、聞き惚れてしまいましたよ。
タイアップ、ということをついつい考えてしまいましたが・・・
勝地くん、とっても爽やかな素敵な青年の役でした!
切なくなりましたね・・・私も、給食の鯖、嫌いでした。てゆーか、魚は全部食べなかったです★今は大好きなんですが。

投稿: とらねこ | 2007/02/02 01:36

■ミチさんへ
人気の「ミチの雑記帳」ですから、TBたいへんなところなのに…。
こんな稚拙なところへも、ご訪問いただきありがとうございます。
おかげさまで、今年の命題は「艱難汝を玉にす」「禍転じて福と成す」ということになりました。(爆)
もう、凹んでいられない。前向いて歩こう…と。

原作でも、亡くなってしまうのですね。あー、辛い。そういう設定しないと感動がないのでしょうか。残念です。必然ではないようにも思えるのですが。

え? デレデレではありません。
一緒に「おう!」と言っていたはずです。(^^;)

投稿: あかん隊 | 2007/02/02 01:11

こんばんは♪
先ほどはお祝いコメントをありがとうございました!
あかん隊さんのブログが更新されていると、お仕事もひと段落かな~とちょっとホッとしています(私がホッとしてどーする?ってことですが)
原作を読んでいるのですが、やはりあんな若い子の死は辛すぎです。
ちょっと反則技ですよね。
死とか病気は勘弁して欲しいなぁ。
でも、この作品でのそれは決して泣きを誘うものではなかったのでまだマシかなとは思うのですが・・。
勝地君、こういう役が似合いますよね。
あかん隊さんのデレデレした様子が思い浮かびます(←違います)

投稿: ミチ | 2007/02/02 00:11

■たいむさんへ
チラシをスキャンする元気は、まだないです。(爆)
せっかく「未遂」にしたお父さんだったのに、残念無念。遠くへ行っちゃうことにしても良かったはずなのに。
たいむさんの考えた終わり方、いいと思います。自分もフェードアウトをきぼーん。

「魂萌え!」は、良かったですよ。邦画が元気なの、嬉しいです。
「不都合な真実」は、ちょっと肩すかしかもしれません。フリーパスでなかったら、文句たらたらだったかもしれない。(^^;)

投稿: あかん隊 | 2007/02/02 00:02

すごい。怒涛の更新。
記事を書ける余裕が出来たようなので良かったです。
ほんと、この月末は話題作の公開が立て続けでしたよね。バランスを考えてくれ=といいたいところですが、そう都合よくはいかないので、そこそこアクティブに飛び回ってますデス。

>「殺さないでくれー」
・・・思いましたよ私も。やっぱ反則気味。

ミスチルの曲はどれも同じように聞こえるのは私も同じです(^^;)
あのまま、2コーラス目辺りでEDクレジットに突入して、フェイドアウトしつつED曲につながっていくつくりかと思いきや、しっかり聴かせてくれましたね。私は、特別気にはならなかったけれど↑での方法が好きかも。「手紙」での「言葉にできない」ってそんな感じでしたよね?確か)

「魂萌え!」もみたいと思ってますが、今週はやや息切れ。「不都合な真実」は2月後半。
観た時にお邪魔します!

投稿: たいむ | 2007/02/01 22:21

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