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2007/02/01

魂萌え!(20070129)

小気味よくて、好きになった。
普段から、ご主人や息子、娘に良いようにされている、
と感じているあなたは、是非ご覧ください。

風吹ジュンが、こういう役に挑戦してくれるとは。彼女、イイです。
加藤治子も、益々興味深い役を選択してくれている。感激です。

「妻」という立場は、法的にも守られているもの。
一時の感情で、安易に放棄すべきではありますまい。

坂本順次監督の、どこかに陰湿なものを抱えたような男性的な手法が、壮年の女性が主人公となるとコミカルさも生み出すことを知って、とても嬉しい。各シーンでは、細かい配慮も感じられる。ご自身で見つけてきた原作、その題材。それも、監督の才能の拡がりを示すもののよう。

黒いストッキングの下に透けて見える真っ赤なペティキュア。それが、その後の変遷のうちに、素足にサンダルになった時、本性をさらけ出し、真っ向勝負しようとする女性。
「私の気持ちもわかってください!」と愛人だった女性の店で激昂する場面には息をのむ。

複雑な心理が、各シークエンスから少しずつ、でも確実に見えてくる。俳優の表情にも変化があって、画面中央にアップの多い今作でも、その表情がみたい、とさえ思わせる。
もう一度観たい。

三田佳子も迫力を増したと思うが、徹底した役づくりには驚く他ないだろう。
山中聡が、ちょっとした役で出ていて、それがまた、妙に似合っていて嬉しかった。

原作は未読だったので、これから読む予定。桐野夏生は、自分よりふたつ年上。それで、というのもなんだかおかしいが、勇気がわいてきてしまう。

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「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

■seha さんへ
TBとコメントをありがとうございます。
由紀さおりは、正真正銘、歌手ですね。(変な表現かも…)
今陽子は、とても懐かしい人です。「ピンキーとキラーズ」なんて言っても知らない人の方が多くなったかもしれません。

投稿: あかん隊 | 2007/02/11 12:45

はじめまして、というべきか。
谷内さんの所でコメントに関わっていただいた者です。
由紀さおりは確かに歌が一番うまい。
「オペレッタ狸御殿」という映画でもそうでしたね。
オダギリ・ジョー、チャン・ツィイー、平幹二朗、薬師丸弘子なんかが
歌を競うのですが。やっぱりうまかった。

投稿: seha | 2007/02/11 00:21

■たいむさんへ
そうですねぇ。たいむさんは、娘役の年齢ですもんね。
タイトルだけだと、何か別のものを想像しそうですし、本音はいろいろ思っていても、いざ「こういうパターンはどうよ!」って提示されるのが嫌、という女性も多いかもしれません。家長は夫でも、実際家内を牛耳っている(つもり?)のは、自分だ!と信じて疑わない方もたくさんいらっしゃるのではないかしら。公開拡大しているし、映画としても良い出来なのだから、観ておけばいいのになぁ、熟年女性…とは思います。

投稿: あかん隊 | 2007/02/09 00:50

■kiraさんへ
ありがとうございます! 全くの私感だらけの記事なのに…。
おもしろかったですか? なら、良かったです。(ほっとする)
ラストでがっくりくる映画も多い中、今作のラストには満足しましたね。

投稿: あかん隊 | 2007/02/09 00:40

あかん隊さん、こんばんは。
もう少し大人になってからなら共感で胸がいっぱいになったかも??(笑)
どちらかというと、相談にのってあげられなかった娘の気分で見てました(←おいっ)
久々にベテランさん揃いの作品で、どっしり感を味わった気がします。
よい作品でしたー。

投稿: たいむ | 2007/02/08 19:26

コメントありがとうございます。
この映画は実は迷っていたのですが、
あかん隊さまのレビューを見て行く気になりました。有難うございます。
ユーモアを交えながらもぐっとくるシーンもあり、
良くも悪くも昭和の女・敏子に声援を送りながら観ていました。
ラストはとても良かったですね♪

投稿: kira | 2007/02/08 08:27

■現象さんへ
やー、ほんと、久々に「(邦画の)映画らしい映画」でした!
主人公の変貌もさることながら、この映画自体が嬉しくて、口笛吹きつつ帰宅しました。公開劇場が拡大された(?)のか、近くのシネコンでも上映していて、「あの、怖い、迷子になる、渋谷」に出征しなくてすんだので、とても助かりました。(爆) シネ・アミューズ、空いていたそうですが、上映劇場がたくさんになったせいかもしれませんね。

投稿: あかん隊 | 2007/02/05 02:27

いやなんかメチャクチャ良かったですね。
それほど期待してなくて阪本順治だからとりあえず見とくかー、
程度だったんですけども今年のベスト5に入りそうです。
家庭持ってないですが身近に感じる作品でした。
女優陣も皆よかったですね。

投稿: 現象 | 2007/02/04 14:43

■悠さんへ
楽しめたでしょ? この映画。監督の良いところが一杯詰まっていて、俳優さんたちも生き生きとしてて。難しい役どころを、俳優さんたち、実にうまく演技していましたね。
本来の家庭の他に、そういう場所を持ちたいという気持ち、わからなくはありません。でも、推奨するわけではありません。だって、やっぱりどちら側にいたとしても、傷つくことに変わりないです。今作では、どろどろから抜け出して「世の中」と渡り合うことに決めた主人公だったから、明るく終了できましたけど、そうじゃない場合もたぶん多いのでしょうから。

投稿: あかん隊 | 2007/02/03 01:18

個人的には、加藤さん、三田さん、それと、蕎麦屋の娘さん?息子の嫁さんがよかった、ですね。それと寺尾さんは、蕎麦屋で、家族ぐるみで暮らしているほうも楽しいってな設定が見えてきますよね^^;。
「安閑と生きるな。」それと、「若者よ、なめんじゃないぞ」「若いっていうだけど、いきてんじゃねえぜ」ってなMSGを感じましたね、私(笑)

投稿: 悠 | 2007/02/02 21:39

■kossyさんへ
こちらこそ、ご無沙汰してしまって。TB、コメントまで、ありがとうございます! お元気そうで何よりです。頑張ってらっしゃる。
「…なりたくない」と言っても、それは無理ですから、どんな風に年齢を重ねるか、自身の未来像をある程度シミュレーションしておくとがっくり度も軽減されるかもしれません。(^^;)

>挑戦状

監督の感性が、とても巧みに使われていて、視覚的効果も抜群でした。

投稿: あかん隊 | 2007/02/02 19:58

■船橋のまき さんへ
コメントをありがとうございます。お元気でご活躍のことと思います。
原作は、今読み始めたところです。並行して何冊か読んでいるのですが、これは素早く読めそうです。比較的軽い表現の文章ですね。
この原作と同時に「グロテスク」も買いました。「OUT」は、原作は知らないのですが、確か映画にもなりましたね。なんとなく、わかります。
「墨攻」は、観るかどうか、今のところ保留です。(^^;)
このところ、精神的にちょっと凹んでいるので、癒し系の映画やおちゃらけ映画など、あまりはらはらしないのを選んでいるような。スペクタクル系の雰囲気は、敬遠気味。もう少しモチベーションが戻ったら…と思います。

投稿: あかん隊 | 2007/02/02 19:54

お久しぶりです。
60になりたくないわ~という言葉、
俺もそう遠くないように思えてきました。
あぁ、来年から1歳ずつ若くなっていかないかな・・・

赤いペディキュアがすごい挑戦状となってましたね。

投稿: kossy | 2007/02/02 15:52

お久しぶりです。いつぞやは成田までお付き合いいただきまして。
原作は読みましたが映画はまだです。。桐野さんはわれらにはリアリティありますね。個人的には「OUT」の方が面白いと思うのですが。「墨攻」には行きたいと思っています。いかがですか?

投稿: 船橋のまき | 2007/02/02 12:58

■八ちゃん さんへ
ホントに嬉しい映画でした。坂本監督、バンザイ!って感じでした。
俳優さんたちも、適材適所で、とても自然でしたし、ありそうな話で身につまされる人もいるかもしれませんね。うほほ。
最後のシーンも、凝った設定になっていて、往年の映画ファンも絶対喜ぶことでしょう。市川TOHOシネマズに、また行くか、シネ・アミューズに行くか、あと一度くらいは観たいです。

投稿: あかん隊 | 2007/02/02 03:12

こんばんは~
コメントありがとうございます。

本当にお見事でしたね~。
まるで中年の「青春映画」のようでした。
古き良きドラマ的な邦画のエッセンスに今風に切り込んであり、役者の演技がものすごく生き生きしていました。
こういう映画、もっと観てみたいです。

投稿: 八ちゃん | 2007/02/02 02:43

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