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2007/03/03

カンバセーションズ Converdation(s)

男はズルいロマンチスト、女は罪なリアリスト とある。

まさに、その対比を分割した画面で魅せる。会話の中にも、「それは、ロマンチックだ」といったセリフがたくさん出てくる。若いころは、情熱的で、思いがけないきっかけも、まるで運命のようにさえ感じる。ロマンチックなことがすべて。恋愛と結婚は、同じレベルで考えられたりもする。甘かったり、ちょっと切なかったり。ドラマチックに思えることが多いかもしれない。

年齢を重ねることと、事実として現実を経験していくことは、良かれ悪しかれ、「もう若くはない」ことを実感として身につまされることでもある。

一度は、信じて、愛情を確かめ合った仲であっても、時の流れといくつもの隔たりを超えてまで、お互いに同じような気持ちを蘇らせることはできない。過去に生きても良い、と思うのは、たぶん男性だけだろう。女性は、たぶんやり直そうとは思わない。

もしかすると、それは、男性にとっての年齢と、女性にとっての年齢が、まったく違う意味を持つためかもしれない。思い出の地へやってきた彼女は、自分にとってのしがらみを断ち切りたかったのだろうか?

不可思議に思えなくもない、二人の会話とその行方、結末は、むしろ自然でいてクール。
大人だったら理解できる。未練たっぷりなわけでなく、かといって気持ちが断絶してしまうわけでもない。これは、Conversation (s) 。交差する言葉と心。

バックに流れるフレンチな曲が、あっさりとしていて良い。
時間も、人の心も移ろうもの。繋ぎとめておくことはできない。

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コメント

■とらねこさんへ
>脳が自分を欺く
確かに。記憶には、自分の感情のバイアスがかかりますね。
ウソを言い続けていると、ウソだとは思えなくなってきたりすることもありますよね。本当のことって、案外本人にも見えにくかったりするものなのかもしれません。おしゃれな映画でした。

投稿: あかん隊 | 2007/03/08 22:15

こんばんは、こちらにも★
>最初の別れが、なぜなのか、分かりにくかった
本当にそうでした。
時間が経つと、人は都合のいいように思い出を解釈してしまう、まさに「脳が自分を欺く」といった感じで、男性にとってはいい思い出なのでしょうか。
この温度差。確かにロマンチックさというよりは現実的なラストでしたね。それなのにこのオシャレ感が存在するという、不思議な作品でした・・。
ううーん、男女の情愛の機微は微妙なり。

投稿: とらねこ | 2007/03/08 18:51

■悠さんへ
最初の別れが、どうしてなのか、ちょっとわかりにくかったと思います。女性には、否が応でも現実的にならざるを得ない性(さが)があるのかもしれません。ことの善悪とは、また別の次元で「どうしようもないこと」というのはあるものですね。特に男女の愛憎が絡むと当事者同士でも相互に理解し合うのは、もしかするととても難しいものなのかも。

投稿: あかん隊 | 2007/03/04 16:06

若い男女、女性は、別れの決意をし、実際、男とは連絡をとらない、決意をしている。男性は、なぜ、女性が去ったかわからない、なぜ?。女性がもどってきたら、また、暮らせるとおもっている。
っていう<差>があるんですよね、別れに。
大人の映画でしたよね^^;

投稿: 悠 | 2007/03/03 23:11

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