« 血の婚礼(東京グローブ座) | トップページ | ザ・シューター 極大射程 »

2007/06/04

女帝-エンペラー(BANQUET)

原題の方が、ぴったりだったかもしれません。チャン・ツィイーの「杵柄(きねづか)」のような映画でした。ユエン・ウーピン(袁和平)<「マトリックス」シリーズのアクション監督>のワイヤーアクションは、ほんとに綺麗です。スローで見るのが心地よいのです。

世を憂い、辺境の地で「面」をつけ、舞に興じる王子(というには、それなりの年齢?)に対し、皇后となった彼女は「面をつけるのでは、喜怒哀楽が隠せない。顔を面にするのだ」と言い放ちます。即効性の「猛毒」を調合させ、「これより強い毒は?」と問われれば、「人心(人の心)」こそが、それ以上のものである、というセリフもあります。

面をつけ、アイボリーの装束をつけて、不可思議な舞を舞う人たちは、とても幻想的です。
なるほど、とても幻想的な映画ではありました。

ストーリーについて、特に目新しいことはなく、終わり方にも疑問を持ちましたが、「ハムレット」と言われれば、そうなのかな、とも。

毒の盛られた杯を敢えて飲み干す皇帝は、どういう心境なのか、よくわかりません。
ここを「一般的心理」で考えてしまっては、ストーリーがたちゆきません。

このところ大人気の某海賊映画は、避けて、別の映画を選んでみたのですが、映像美を大画面で観る価値はあったかと。この映画では、「音」も印象的です。彼女の耳飾りが揺れる音や水盤に落ちる水の音などが、不思議な空気感、臨場感を醸し出しています。

衣装もモダンなものから、古式ゆかしく豪華絢爛なものまで、実に目を楽しませてくれました。鎧と甲も、舞のための面も、かなり不気味で、人格を消してしまうもののように感じます。

|

« 血の婚礼(東京グローブ座) | トップページ | ザ・シューター 極大射程 »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

■ひらりん さんへ
いつもありがとうございます!
ツィイー。私の好きなタイプのルックスなんです。(^^;)
美女って、永遠じゃない。でも、かわいらしさとか凛とした雰囲気というのは、かなり持つ。(笑)
もっともっと、彼女の良さを活かす映画ができればいいな~。

投稿: あかん隊 | 2007/07/04 21:13

復讐心も野心も、ちょっと中途半端だったのかなっ。
ひらりん的には、ちょっと悪い子チャンの彼女も嫌いではないのですが・・・。

投稿: ひらりん | 2007/06/30 01:26

■RINさんへ
そうですねぇ。確かにセリフに頼りすぎ? そのセリフも懲りすぎ?
「これは素晴らしい作品です。心して観賞なさるように」
とでも言われているかのようでしたが、映画で古典を表現したのでしょうか? それにしては、ツィイーが現代的なルックスなのでした。

投稿: あかん隊 | 2007/06/15 01:12

■ミチさんへ
映像は綺麗でした。でも、それだけだったかも。(^^;)
高貴な方々のお気持ちは、察するのは到底無理な上に、こうした古い時代のことともなれば共感も容易にできず…。置いて行かれた観客のひとりとなりました。ツィイー、感情移入できるような役をしていただきたいものです。コマーシャル、プロモーションの延長版みたいな映画でした。

投稿: あかん隊 | 2007/06/15 01:09

どうも乗り切れなかった映画です。
アクションも舞踏も映像もストーリーも
全部が中途半端な感じがしました。
>飲み干す皇帝は、どういう心境
どーなんでしょうね?
皇后への愛情?裏切り劇に疲れた?
愛情といえば、どの愛情もセリフ頼りな感じで
あまり惚れてる感がなかったです。
>「初恋のきた道」のような佳作にはもう出会えないのかしら。
もう小粒作品には出なさそうですよね。

投稿: RIN | 2007/06/14 19:59

TBが好調な時にやっておこうという魂胆です(笑)
ハムレットに題材をとって、中国映画お得意のワイヤーアクションとか舞踏をふんだんに盛り込んで映像的に見せてくれましたね~。
その分お話が薄かったような?
タイトルも原題どおりのほうがいいような?
チャン・ツィイーは大作ばかりに出てますけど、「初恋のきた道」のような佳作にはもう出会えないのかしら。

投稿: ミチ | 2007/06/14 16:13

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46265/15308753

この記事へのトラックバック一覧です: 女帝-エンペラー(BANQUET):

» 映画 【女帝 [エンペラー] 】 [ミチの雑記帳]
映画館にて「女帝[エンペラー]」 中国の五代十国時代を舞台に、「ハムレット」をベースにした愛と復讐の宮廷ロマン。 実の兄を殺して王位を奪い、甥にあたる皇太子ウールアン(ダニエル・ウー)をも抹殺しようとしていた新皇帝リー(グォ・ヨウ)。皇帝を殺された王妃ワン(チャン・ツィイー)は、密かに想いを寄せていた義理の息子である皇太子を守るため、リーとの結婚に同意する。 「ハムレット」をベースにしているようだけど、そこまででもなかった気がする。 全体的に映像はとても美しく、ストーリーよりも映像重視なのかな... [続きを読む]

受信: 2007/06/14 16:09

» キンキラ映画への踏み台「女帝 エンペラー」 [凛大姐&小姐的極楽日記!]
ギリギリ駆け込みだったので、前から2列目で鑑賞{/hiyob_eye/} ミニシアターならともかく、普通の映画館スクリーンで、 この手の映画を前から2列目鑑賞はかなりキツイ・・・{/namida/} で、感想。 ワイヤーアクションを使って華麗に宙返りして、ダーツを投げたけど、 「うーん・・・惜しい・・{/namida/}」 と、全部 かすったけど外れてしまった感のある1本。 みんな、それぞれ頑張ってるんですけどねえ・・・。 (なぜか、上から目線・・・{/down/}) あのねー、今回の映画... [続きを読む]

受信: 2007/06/14 19:52

» 女帝<エンペラー> バラのおふろは15秒 [もっきぃの映画館でみよう]
タイトル:女帝<エンペラー>/中国・香港 ジャンル:中国歴史もの/2006年/131分 映画館:大阪なんば・敷島シネホップ(182席) 鑑賞日時:2007年6月2日(土),10:40〜 120人 私の満足度:75%  オススメ度:70%  大阪・三番街シネマに大きな看板。人ごみのなか 携帯のカメラでシャッターを切る。ジーッ。反対側から 歩いてきた若者の一人が、カメラの先に視線を向ける。 「ジョティやっ」 そう、チャン・ツィイーの最新作「女帝」いよいよ封切。 金曜日の朝、出張にでるときには新世界オー... [続きを読む]

受信: 2007/06/17 07:56

» ★「女帝 [エンペラー]」 [ひらりん的映画ブログ]
(2007/A100/S52)←今年通算100本目の鑑賞。 今週公開作は、いろいろあって迷ったけど・・・ やっぱりひらりんは、チャン・ツィイー子ちゃんの作品をチョイス。 月の初めの1本目は、お気に入り女優さんモノで・・・。... [続きを読む]

受信: 2007/06/28 03:12

« 血の婚礼(東京グローブ座) | トップページ | ザ・シューター 極大射程 »