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2007/06/25

殯の森

20070624001「感じる」映画を久しぶりに観た。

静かなこと。
それが、実はものすごく「強烈」なことなのだと気づく。

弱くて、小さな存在ともいえる、一人ひとりの人間の、
なんという「重さ」。

「関係」ではなく、「繋がり」。
「愛情」でなく、「愛」でもなく、そういった言葉を超えた、
根本的な繋がり。

自然が見せる表情に感覚が揺さぶられる。
草を揺らして吹き渡る風に、木立の間を抜ける陽射しに、
木々の影に、枯れた巨木の存在に。

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2007/06/23

キサラギ

20070622001如月=陰暦の二月、となれば、まさに2月のできごととして記憶されるには、もってこいの名前。

かなり期待して観に行ったので、少々はぐらかされた感もなくはないが、展開が比較的早いのでダレダレにならずにすんだ。おもしろい、おもしろいのだけど…。

「立喰師列伝」(監督:押井守)のアニメ手法を、実写の中で再発見するとは思わなかった。あの、不思議な動きをする「写真を動かしている?」ようなアニメに喜んでいた人は多かったようだ。知らないんだな~、「立喰師列伝」。

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2007/06/21

ゾディアック

予備知識なしで観賞。

ジェイク・ギレンホールの演技が観たかっただけなのに、儲けた!
マーク・ラファロ、ロバート・ダウニーJr. 、アンソニー・エドワーズ。
彼らの存在も大きくて、しかも、味のある濃厚な演技を堪能させてくれた。

謎解きは、考えだしたら、止まらない。
夢中になりすぎると失うものにすら躊躇しなくなるのか?
実話で、しかも未解決事件。
そのことが、この映画の主題がどこにあるのかを示しているように思える。

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2007/06/20

舞妓Haaan!!!

20070610001なぜ、「a」がよっつなのか、わからない。
おなじく「!」がみっつなのも、誰が決めたのか。

そういうところから始まっていると思える、クドカン・ワールド。

はちゃめちゃなストーリーもプロットも、強引に展開。
テレビドラマよろしく、小ネタにも注意して、発見を楽しむこともできる。(映画館の看板、「山猿」にまつわるコピーを確認しよう)

阿部サダヲには、歌舞伎座での「朧の森に棲む鬼」で、魅了されたから、この映画では、物足りないくらい。中学生は厳しいけど、学ランはよく似合う。生のお芝居では、もっと若くみえるくらい、演技ではエネルギッシュな人。

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2007/06/15

最近のことなど

リュック・ベッソン監督が、この9月に監督業を引退すると発表しているとか。
最初で最後になるアニメ作品を製作中らしい。10作品作ったから、もう十分なのだそうで、止める理由は、「マンネリになるのが嫌だから」。どう受け止めればいい?

このところ、良い映画の公開が続くので唸っている。タイミングよく行けるようにしたい。

*6/09 「選挙」
>イメージフォーラム(選挙戦のドキュメンタリー)

*6/16 「ハリウッドランド」
>シャンテ・シネ(スーパーマンの俳優、彼の死にまつわるお話)

*6/16 「キサラギ」
>新宿武蔵野館他(ちょっと異質な世界のはずが、深層心理に迫るかも…のサスペンス)

*6/23 「殯の森」
>千葉劇場(「賞」を貰う前から気になっていた映画)

*6/23 「サイドカーに犬」
>シネ・アミューズ他(竹内結子が、出演。なかなか良さそう)

*6/30 「不完全なふたり」
>新宿武蔵野館(全編フランス語、外国人俳優起用と現地での撮影。でも、監督は諏訪敦彦)

*7/07 「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
>シネマライズ(今度は、告白本を書くといっている江梨子さん、炎上?)

*7/14 「RENAISSANCE」
>シネセゾン渋谷他(実写とアニメーション。モーション・グラフィックを体感)

*7/14 「ファウンテン-永遠につづく愛-」<こういうサブタイトル、どうよ? といいつつ。
>銀座テアトルシネマ(ヒュー・ジャックマン、レイチェル・ワイズのラブストーリー)

*7/28 「陸に上がった軍艦」
>千葉劇場他(新藤兼人95歳。伝えておきたいことがある)

少し先、8月公開と思われるのが、

*「リトル・チルドレン」
*「酔いどれ詩人になるまえに」
*「長江哀歌(ちょうこうエレジー)」
*「ベクシル」(アニメ)

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2007/06/11

あるスキャンダルの覚え書き

20070610ケイト・ブランシェットが美しい。

ジュディ・デンチとケイト・ブランシェットの演技のすばらしさを堪能できる。

異常なのは、未成年との(衝動的で純粋な?)行為よりも、バーバラ(ジュディ・デンチ)という女性の「孤独」のかたち。

どういう結末になるのか、息を呑む。

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プレステージ

20070609デヴィッド・ボウイの役は、実在の人物だとか。
セルビア訛りでしゃべっていたのか、彼独特の物言いなのか? どこへ行ってしまったのか、気になった。

個人的な好みで、クリスチャン・ベールが、どうにも苦手だ。
目と目の間が狭く、面長(細面?)で、神経質そうで暗い。
最初から、何を言っていても嘘に聞こえた。

イルージョンより、人間同士の「いがみあい」映画に思えた。
ライバルというよりは、宿敵。どうしてこうも固執するのか不思議だった。本来、そういうもの?

同業他社とは、協力したり、共存共栄できるものではないのか。

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ザ・シューター 極大射程

20070608海賊映画は、もう少し先でもいいか、とこれを観た。

アメリカでは、こういう映画が作られる。
日本では、無理。
素材がどうのこうのということより、ベースになっていることが問題だろうと思う。映画としての出来不出来よりも、日本ならば、時代劇ですら「暴れん坊将軍」がいたり、「水戸黄門」がいたりして、「お上は、立派な人物」的なものが好まれる傾向がある。

この映画での悪役は、さしずめ「悪代官」程度の地位の人間だろうか? 違うように思う。

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2007/06/04

女帝-エンペラー(BANQUET)

原題の方が、ぴったりだったかもしれません。チャン・ツィイーの「杵柄(きねづか)」のような映画でした。ユエン・ウーピン(袁和平)<「マトリックス」シリーズのアクション監督>のワイヤーアクションは、ほんとに綺麗です。スローで見るのが心地よいのです。

世を憂い、辺境の地で「面」をつけ、舞に興じる王子(というには、それなりの年齢?)に対し、皇后となった彼女は「面をつけるのでは、喜怒哀楽が隠せない。顔を面にするのだ」と言い放ちます。即効性の「猛毒」を調合させ、「これより強い毒は?」と問われれば、「人心(人の心)」こそが、それ以上のものである、というセリフもあります。

面をつけ、アイボリーの装束をつけて、不可思議な舞を舞う人たちは、とても幻想的です。
なるほど、とても幻想的な映画ではありました。

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