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2008/01/28

人のセックスを笑うな

2008003 はっきり言おう。ダルイ映画だった。つまらなくはないかもしれない。
だが、つまらないかもしれない。

原作は知らない。
それでも、原作は、もっと人の心のひだに触れるような、センシティブな表現がなされているのではないかと想像する。

永作博美、松山ケンイチ、蒼井優、とくれば、観客を集めずにはおかないキャストだったろうし、少々意味ありげなタイトルといい、年齢差のある恋愛(?)ともなれば、興味を引かずにはおかないだろう。しかし、これでいいのだろうか?

できるだけ押さえたBGMについても、現実的な「音」や「会話」の構成についても、シーンの妙なひっぱり具合にしても、カットの入れ方にしても、懲りすぎだろう。

正直、これほどの長尺は必要ないし、長くしたことで、焦点がぼけてしまい、いったい何だったのか、わからなくなる。それが、監督の意図したことであるのなら話は別だが。

あまりにもわかりやすいセリフが飛び交い、みなれた「思わせシーン」が多くなっている最近の映画だが、これはどうにもテンポの悪さと相まって、それぞれのシーンが意味していることがどうにもよくわからない。

濃厚なシーンがあるわけでなし、かといって純なものでもなさそうで、そういう中途半端なイメージを追求したのなら、ある意味成功と言えるかもしれない。

意図として、ドキュメンタリー風に仕上げてあるのだろうか。各シーンでも、既視感が否めないシチュエーションはたくさんあったし、カメラと人物との距離が単調で、強烈に惹きつけられる、という場面がない。

劇場でなく、DVD等で個人的に小さな画面で楽しむのに適している作品だ。
大胆さが感じられない画面構成に不満が残る。

月曜日だというのに、各回、満員だった劇場。
若い人が多かったが、これが「大衆映画とは違う、ちょっと芸術的な映画」だと感じたのなら、それは違う、と言いたい。
この手の手法でなら、「腑抜けども悲しみの愛を見せろ」や「虹の女神」といった作品の方が、より映画的芸術性を感じられる。

同じく、永作博美が出演している「好きだ、」は、自分の中でもかなり異色の存在として、いまだに光を放つ印象深い作品だった。大画面で観る意味のあるシーンも多かった。

評価:学生のつくる映画ではないのだから、もっと大人になりましょう。
意味不明なバックに入る「文字」(テロップ?)は、苦し紛れ? 映画は、動画なんですよ。

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