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2008/02/14

「警官の血(上・下)」 佐々木譲著

Keikannochi 「犯人に告ぐ」。 映画では観られず、文庫本を読んだ。悪くなかった。
その系統で、「警官の血」を読んでみた。いずれ、文庫になるかもしれない…と思いつつも、とても文庫になるまで待っていたら、読もうというモチベーションがダウンするだろう、と。

単行本、上下巻、かなりのボリューム。中の文字も、単行本にしては小さいポイント。それでも、著者の筆力に圧倒されて、ついつい、二日あまりで読破してしまった。

綿密に調査されている時代背景は、さすが。
搦め手のミステリーは、まずまず。

中心となる祖父、父、息子、三代の警官が、それぞれでありながらも、かなりストイックな面を持つ。名前だけしか知らない作家だったが、緻密で、真面目な作風。警察の中にも、いろいろな人間がいることは、想像に難くないが、各パートでの主人公たる警察官には、正義に萌える熱血漢…というわけではないところがミソか?

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2008/02/12

チーム・バチスタの栄光

こういう脚色を歓迎してよいものか、どうか。判断に悩む。
まずは、そう退屈しなかったので、及第。

原作は、かなり前に読んでしまって、細かい記憶がなかったから許せた部分もあるだろう。
シリアスにならずに、どちらかというとコミカルなタッチで仕上げてあった。
原作でも、少なからず楽しい部分もあるのだが、違うと思う。

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2008/02/07

アメリカン・ギャングスター

2008005観よう! これは!
劇場で観ずして、語るなかれ。

これほどの映画には、本当に久しぶりに出逢った。素晴らしい!

実に丹念に製作されている。
どのシーンもよく吟味されている。音楽も良い。芸術メディアとしての「映画」とは、こういうものだ、ということがとてもよくわかる。

各シーンの色調やアングル、バランス、構図など、一瞬も手を抜かないこうした映画は、めずらしいかもしれない。おそらく、カラーフィルムではなく、モノクロの映画として観ても、趣があるだろう。

暗室の現像液の中、印画紙に徐々に浮かび上がる像。

余計なセリフは、一切ない。

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Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!

これはこれで、良かった。時間つぶしに観た。
観る予定ではなかったので、事前情報全くなし。期待もなし。
もともと、Mr.ビーン氏が苦手なのだから。

それでも、最悪、というほどのこともなく、まずまず楽しかった。
こういう映画が好き、という方の気持ちも、何となくわかるような気がした。

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リトル・チルドレン(DVD)

2008004昨年9月に公開されていた映画。
劇場で観たかった。

まさに、「大きくなっただけの子ども」が「大人」であることがよくわかる。それぞれのキャラクタが、実に端的な欠落感を持ち、不満を抱え、自分自身に失望している。

その失望のために焦燥し、欠落を埋めようと、あがく。その言動は、結果的に必要だったのかもしれないが、回り道しているとも言える。

だが、大人になり、親になり、それでも、満たされない自分自身の中のもやもやしたものに、抗いがたいアイディンティティからのフォーカス。

なぜなのか。
自分自身にも、問いかけてみたくなる。

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