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2008/02/14

「警官の血(上・下)」 佐々木譲著

Keikannochi 「犯人に告ぐ」。 映画では観られず、文庫本を読んだ。悪くなかった。
その系統で、「警官の血」を読んでみた。いずれ、文庫になるかもしれない…と思いつつも、とても文庫になるまで待っていたら、読もうというモチベーションがダウンするだろう、と。

単行本、上下巻、かなりのボリューム。中の文字も、単行本にしては小さいポイント。それでも、著者の筆力に圧倒されて、ついつい、二日あまりで読破してしまった。

綿密に調査されている時代背景は、さすが。
搦め手のミステリーは、まずまず。

中心となる祖父、父、息子、三代の警官が、それぞれでありながらも、かなりストイックな面を持つ。名前だけしか知らない作家だったが、緻密で、真面目な作風。警察の中にも、いろいろな人間がいることは、想像に難くないが、各パートでの主人公たる警察官には、正義に萌える熱血漢…というわけではないところがミソか?

いつの間にか、息子(和也)から見る「祖父」と「父」の印象が、読者にもダブってくるように思えた。

時代の雰囲気を色濃く出しているせいなのか、いまひとつ乗り切れない部分があることは否めないが、男性的で破綻がない構成。もう少し掘り下げて欲しいと思う部分もあるのだが。

三代に渡って警察官となる家族。本当にあるのだろうか?
最近の政治家、お歴々のお顔を拝見しても、家系というのか、世襲というのか、「血」というものがあるのかしら、と首をかしげている。

手放しではないが、おもしろく、読み応えがあった。

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