« クライマーズ・ハイ | トップページ | 攻殻機動隊2.0 »

2008/07/14

告発のとき

めずらしくモチベーションがアップしていて、劇場へ行くことができた。
観て良かったと思う。

ポール・ハギス監督の『クラッシュ』は、どうにも練り込みすぎているような部分が気になってしまったが、今回は、とても味わい深かった。

社会派の作品は、いろいろ考える。
おもしろかった、で終わらないし、考えることで余韻を継続して味わうこともできる。

社会派の作品には、ありがちな説明的な部分は、ほとんどない。
(全くない、と言ってもいいかもしれない)

単純な反戦や差別に対する批判のメッセージを投げかけているのではない。
そこが良い。「敵」と「味方」の分岐点、「戦い」の本当の意味を考える。

映像的には、フラッシュバックするメモリに残されていた動画の再生シーンを観る時、それを見つめる主人公と同期していたように思う。たぶん、息子を持つ親という立場では、似通ったものがあったせいかもしれない。若いカップルも観賞していたが、彼らはどんなことを思っただろう。

後半、シャーリーズ・セロン演ずる女性刑事が、鼻にバンドエイドを貼ったまま、アップになるシーンが幾度もある。『チャイナ・タウン』(1974年、ロマン・ポランスキー監督、ジャック・ニコルソン、フェイ・ダナウェイ出演)での私立探偵ジェイク・ギテス(ジャック・ニコルソン)が、初っぱなから鼻を傷つけられ、主役が顔に負傷を負ったまま、ということでも話題になったことを思い出した。

重要な役柄の人物が顔を負傷している、ということは、より一層、観ているものに緊張を与え、作品へ集中させることに成功している。

|

« クライマーズ・ハイ | トップページ | 攻殻機動隊2.0 »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« クライマーズ・ハイ | トップページ | 攻殻機動隊2.0 »