レボリューショナリー・ロード
人生観や価値観は、人それぞれに違うものだと思うけれども、性別によっても、それは相当に違うもので、どんなに愛情や理解がある、とそれぞれに思っていたとしても、やはり越えられぬところは大いにある。
ラストで補聴器のボリュームを下げ、妻の小言をフェードアウトさせる夫の悟りきったような表情に納得させられた。
エイプリル(ケイト・ウインスレット)が感じていた「虚しさ」(絶望的な虚しさ)は、よくわかる。
他方、フランク(レオナルド・ディカプリオ)が象徴的に演じる男性の言動も理解できなくはない。
結婚して家庭を持ち、子どもを持ち…それは、ある意味「人生を諦めなければならない」ことなのかもしれない。結婚のリスクは、女性の人生の方に重くのしかかることが多いと思われることもある。もちろん、すべての結婚がマイナスしか生まない、とは考えていない。
ひとりでいた時よりも、ずっと満ち足りて、本当に幸福感に満たされた家庭もあるだろう。
が、しかし、「問題のない家庭はない」とも言われているように、ひとたび家庭というシチュエーションの中で発酵しはじめる「満たされない思い」や「諦観」は、きっと男性より女性の方に強く作用するもののような気がする。
どうすれば良い、ということもない。
「君は僕を愛しているんだ」
と相手に言える自信は、どこから来るんだろう。自分自身の気持ちは、よく分かっている、ということなのか?
適度にうまく折り合いをつけて、人生を生きていくのも、そうたやすいことではなさそうに思えた。
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